初めてのREIT! REITの始め方
不動産投資は現物だと少なくても数千万円の金額が必要な世界です。現物と違って少額から投資できるREIT(リート)は、不動産に興味がある初心者にピッタリです。
今回はREITの買い方、選び方を中心にみてみましょう。
そもそもREITってどんなもの?
REITとは運用をプロに任せて、不動産に投資する投資信託のことです。日本で上場しているREITは「J-REIT」と呼ばれています。
REITは投資家から資金を集め、複数の物件に投資します。収益のメインは賃料収入ですが、不動産を売却した場合の利益も含まれます。必要経費を差し引いた後、残った利益の90%以上が決算毎に投資家へ分配される仕組みになっています。
直接不動産物件を売買、管理しないため、不動産の知識がなくても投資でき、売りたいときにすぐ売れる利点があります。
REITの買い方ステップは次の通りです。
1.口座を開設
2.購入する銘柄を決める
3.買い注文を出す
REIT売買の前に証券口座を作ろう
REITは上場しているので、証券会社を通じて売買をすることができます。まず購入するには証券会社で口座を作る必要があります。口座開設の後、購入代金を入金します。
証券会社には担当者がいてネット取引ができる会社と、インターネット専用のネット証券会社があります。証券会社は自分に合った会社を選びましょう。アドバイスが欲しいのならば、店頭に行く、または電話で話せる環境がいいでしょう。安さや便利さを重視するならネット証券は手数料が安く、店舗に出向くことなく口座開設ができるので便利です。
ただし、店舗に出向かない場合は、本人確認書類などを郵送する場合もあるので、口座開設までに時間がかかるケースがあります。
投資するREITの選び方
一口にREITといっても投資対象はオフィスビル、住居、商業施設、リゾート、物流施設など様々です。何を投資対象にしているかが重要です。
たとえば、オフィスビルや商業施設は、不動産市況により賃料の変動が大きくなる傾向にあります。一方、物流施設などは安定しています。
このように投資対象により賃料の変動に差があり、特徴なども違うため、これを踏まえて銘柄を選ぶ必要があります。
買いたい銘柄の詳細を見たい場合は、JPX(日本取引所グループ)のHPでREIT銘柄一覧などを利用するとよいでしょう。
また、不動産の知識は少ないけれどREITに投資したい場合は、ETFがあります。さらに複数のREITに投資する投資信託ならば、REITの個別銘柄のリスクを軽減でき、1万円単位など少額からの投資も可能です。取扱いがあれば、証券会社以外の金融機関でも購入ができます。
REITの売買注文の出し方
売買は証券会社を通じて行います。REIT(個別銘柄)には4ケタの銘柄コードがあり、売買の方法は株式に似ています。
注文に必要な内容は
・売りか買いかの別
・REITの銘柄
・口数(株数)
・価格 などです。
REITの投資単位は1口です。銘柄によっては1口1万円から100万円以上のものと幅があります。注文はいたってカンタンです。
まとめ
REITを活用すれば、少額で多くの物件を所有するのと同じ効果が得られます。さらに、複数の不動産に分散投資することから、投資リスクを減らすことができる、流動性が高いなどのメリットがあります。
ただし、REITには上場廃止になることがありますので、投資するにあたっては目論見書や資産運用報告書を確認し、現時点での価格を把握するなど事前に情報収集をしてから始めるようにしてください。