おトクに株主優待を受取るには? 権利確定日に注目
株式投資は難しそうだけれど、株主優待には興味があるという人もいるのではないでしょうか。株主優待を受けるには、ただ株式を購入すればいいのではありません。
今回は、株主優待を受けたいのであれば必ず知っておきたい権利確定日について解説します。
株主優待のしくみ
株主優待とは、企業が株主に配当とは別に、感謝の気持ちを表すために品物やサービスなどを提供することを言います。提供する品物は企業により異なり、自社の商品やサービスのこともあれば、金券やお米、カタログギフトなど様々です。
株主優待は、株を持っているだけで受け取る権利があるわけではありません。2つの条件を満たしていないと受け取ることができないのです。
1つ目は、株式の銘柄ごとに決められた「権利確定日」に、自分の名前が株主名簿に記載されていることです。権利確定日とは、株主優待などを受取る権利が確定する日のこと。
しかし、権利確定日だけ株を所有して入ればいいかというと、そういうわけではありません。権利確定日の3営業日前に株を所有していないと株主の名簿に記載されません。
たとえば、2019年6月30日が権利確定日の場合は、土日は営業日に含まれないので、6月25日までに株を購入していないと間に合いません。この、購入の締切日のことを、「権利付最終日」といいます。
しかし、企業によっては6カ月以上、あるいは1年以上株を所有していることなどの条件がある場合もあります。最近の傾向として、長期間保有している株主にはプラスアルファの優待を用意している企業も増えているようです。
2つ目は、株主優待を受けるための必要な株数を所有していることです。
100株以上の企業もあれば、1000株以上や、1万株以上としている企業もありますので、必ず必要株数はチェックするようにして下さい。
東証一部上場企業の決算日
権利確定日は企業により、年に1回もしくは2回あります。決算月が権利確定日になっている企業も多く見られます。年に2回ある場合は、決算月と、その半年後の2回になっています。
決算や、株主優待の権利付最終日が近づくと注目が集まり株価が上がってしまうこともあります。優待が欲しい銘柄が決まっているのであれば、余裕をもって購入しておくことで株価上昇を回避できます。
6月に決算を迎える東京証券取引所一部上場企業は、ジョイフル本田、キングジム、アルペンなどがあります。