コロナ前後でどう変わった?私たちの国内旅行費用の比較と最新事情

コロナ前後でどう変わった?私たちの国内旅行費用の比較と最新事情
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国内旅行の新たなトレンドはこの3つ!

前項のように、国内旅行の動向はコロナ前後で変化しています。できる限り人混みを避け、近場で過ごす旅行が多くなりました。そこで、近年トレンドとなりつつある国内旅行の形態について紹介します。

家から1~2時間で行ける!「マイクロツーリズム」

自宅から1~2時間程度の近距離で楽しむ旅行をマイクロツーリズムといいます。長距離旅行は飛行機や新幹線などを利用するため、空港や駅など人の流れが激しい場所に行かなければなりません。また、航空機内や新幹線の車内などでは、不特定多数の人と同じ空間で長時間過ごすことになり、感染リスクが高いという認識もあります。

そこで、自家用車や自転車、バイクなどで近場へ行ってゆっくりと旅行を楽しむのがトレンドに。遠方への旅行は再訪できる機会が少ないため、目的を絞って人気観光地などをまわるのがスタンダードですが、近距離の場合は気軽な楽しみ方ができるのが魅力。例えばご当地ラーメンの食べ比べや、秘境の滝めぐりなど、ガイドブックには載っていないような新しいスポットを発見できるかもしれません。

旅行先でリモートワーク!「ワーケーション」

ワーケーションとは、「ワーク」と「バケーション」が一緒になった言葉で、旅行先や帰省先で仕事をしながら余暇を楽しむことをいいます。コロナ禍ではリモートワークを導入する企業が増えました。そこで登場したのがワーケーションです。

これまで、日本人の旅行は大型連休や祝日と組み合わせての週末などに集中していましたが、ワーケーションが実現すれば、平日の人流が少ないときに旅行することが可能に。また、旅館やホテルなどの料金は、週末や連休に高くなる傾向があります。休日に偏りがちな旅行需要を分散することで、密を避けられるだけでなく、宿泊代なども比較的安く抑えられるでしょう。

都会より自然派!「アウトドア」

コロナ禍で注目を集めているのが、キャンプやグランピングなどのアウトドア。実はコロナ以前の2010年ごろから第二次アウトドアブームは始まっていました。これまではテントを張り、薪で火を焚いて料理を作るといった本格的なキャンプがおなじみでしたが、コロナ禍以降はアウトドアも多様化しています。

その代表が「グランピング」。英語の「グラマラス(魅力的な)」と「キャンピング」を組み合わせた言葉です。グランピングでは、テント設営が不要で、食材などもあらかじめ揃っています。施設によっては食事の準備から片づけまでをすべておまかせできるところもあるのだとか。自然の中で過ごす醍醐味に加えてホテルのような快適さも兼ね備えており、まさに魅力的なキャンプですね。

3つのトレンドには、密を避けるという共通の特徴があります。コロナ前は、外国人訪日旅行人気の影響もあり、京都や浅草などの主要観光地では混雑や渋滞などが発生していました。この現象が日本人の国内旅行者を観光地から遠ざける原因にも。現在では入国制限が緩和され、訪日旅行も復活しつつあります。コロナ後は、自分に合った新しい国内旅行の楽しみ方を意識してみてはいかがでしょうか。

旅行支援を活用してお得に国内旅行を楽しもう

2022年10月には、政府の財政支援の一環として「全国旅行支援」がスタートしました。宿泊代金に対しての割引がメインで、旅行日程や利用交通などによっても補助額はさまざま。旅行期間中に使える地域クーポンもあり、条件によっては最大で1人1泊1万1,000円もお得に旅行ができます。さらに、地方自治体が独自に行っている助成金割引との併用ができるケースもあるので、ぜひチェックしておきたいですね。

国内旅行は今が行きどき!

2022年10月現在、自粛ムードが緩やかになり、全国各地でイベントなども開催されています。日本の素晴らしい自然や歴史、グルメを再発見したり、しばらく会えなかった家族や友人に会いに行ったりと、自分自身に合った楽しみ方でリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。引き続き感染症には気をつけながら国内旅行を満喫しましょう。

mamiko

映画好きでグルメな1児のママ。 学生時代は映画館スタッフ、社会人になってからは大手旅行会社での営業職。 国内外問わず旅行好き。バックパックでの一人旅も経験し...

プロフィール

監修者: 千見寺 拓実

株式会社インヴァランス 1994年生まれ。静岡大学卒業。2017年に株式会社インヴァランスに入社。 2級ファイナンシャルプランニング技能士

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