後を絶たない投資詐欺 Z世代はSNS詐欺・ロマンス詐欺が特に注意

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投資詐欺を見分ける3つの要注意ポイント

投資詐欺を見分けるために、次の3つの要注意ポイントを押さえておきましょう。

投資詐欺を見分ける要注意ポイント1:異常に高利回りだったら要注意

投資詐欺では、通常では考えられないような高利回りが提示されることが多くあります。たとえば年利10%、20%などといった高利回りならば要注意。高額のリターンに目がくらんで、つい手を出してしまって被害にあう…というわけです。

そもそも、銀行の普通預金金利が年0.001%の時代に年利10%といえば、普通預金金利の1万倍もの高金利です。それほどの高利回りが簡単に得られるのは、おかしいですよね。異常に高利回りの投資案件(投資詐欺ですが)ならば、疑ってかかるべきでしょう。

投資詐欺を見分ける要注意ポイント2:元本保証・無リスクだったら要注意

投資詐欺の商品には、投資する人を安心させるためなのか、「元本保証」を謳うものが少なくありません。しかし、そもそも「元本保証」の金融商品は、銀行の普通預金や定期預金など、ごく一部に限られます。そのうえ、リスクはリターンと表裏一体なので、元本保証の金融商品はリターンもごく少なくないと不自然です。

「ローリスク・ローリターン」「ハイリスク・ハイリターン」の商品はありますが、「ローリスク・ハイリターン」の商品は存在しません。元本保証なのにリターンが大きかったら、要注意というわけです。

投資詐欺を見分ける要注意ポイント3:紹介プログラムが充実していたら要注意

投資詐欺、とくにポンジスキームのシステムでは、紹介プログラムが充実していることがよくあります。それもそのはず、ポンジスキームは「新たなカモ」を常に探してお金を集めないと、配当が支払えなくなってやがて破綻してしまうからです。中には投資の案件よりも紹介プログラムが充実している、などということも。紹介プログラムが充実している場合も、投資詐欺を疑いましょう。

うまい儲け話に飛びつかないことが大切

お金は、誰だって増やしたいものです。だからこそ、「うまい儲け話」に惹かれる気持ちもわかります。しかし、それこそが詐欺師の思う壺です。冒頭でお伝えしたような「あなただけに教える秘密の投資」「このチャンスを逃したら、2度とお金持ちにはなれない」「元本保証・無リスクで高リターンが得られる」がもしも本当にあるのならば、あなたに教えずに詐欺師自身がその秘密の投資とやらでチャンスをものにすればいいはずです。そうせずに、あなたに教えようとするということは、やはり投資詐欺ということです。知らない人からの誘いに乗ったり、LINEやFacebookなどのSNSグループに参加したりしないよう、くれぐれも注意しましょう。

また、少しでも怪しいと思ったら、投資商品を販売する会社をウェブサイトなどで調べてみましょう。詐欺を働く会社は、会社名はもちろん、住所、電話番号、代表者の名前などを知られたくないので、提示していないことがほとんどです。日本で金融商品を販売するには、金融商品取引業の登録が必要ですので、登録がなされているかを確認するのも有効です。万が一、投資詐欺が疑われるような困ったことやトラブルが発生したら、金融庁の「金融サービス利用者相談室」に相談してみましょう。金融サービス利用者相談室では、金融トラブルに対するアドバイスや、トラブル解決をサポートする機関の紹介を行っています。電話・ファックス・ウェブサイト・文書(郵便)で問い合わせが可能(相談無料)です。ウェブサイトには、実際の相談事例やアドバイスなども掲載されていますので、チェックすることをおすすめします。

頼藤 太希

(株)Money&You代表取締役/マネーコンサルタント 中央大学客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。...

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