意外と知らない相続!gacco森井先生の「相続に関わる税」を受講して学んだこと
タラちゃんは相続人になれない?遺留分って?
ここからは、筆者が講義で学んだ中で、特に驚いた内容についていくつか紹介します。まずは、タラちゃんが相続人になれない問題や遺留分についてです。
法定相続人の順位は?タラちゃんは相続人になれない?
森井先生の講義では、「万一、波平さんが亡くなったら」という想定で、法定相続人の特定の仕方について説明しています。波平さんには、サザエ・カツオ・ワカメの3人の子どもがいますが、子どもがいないケースについても触れられています。サザエさん一家で1度考えると、自分の家に置き換えやすくなり、とてもわかりやすかったです。
では本題ですが、サザエさん一家の法定相続人で気になる部分が、タラちゃんです。タラちゃんはサザエさんの息子で、波平さんから見ると孫。「波平さんとも一緒に暮らしている孫のタラちゃんには相続権はないの?」と思う人もいるのではないでしょうか。筆者も「タラちゃんに相続権はあるのだろうか」と気になっていました。
森井先生によると、タラちゃんは基本的には相続人になれないとのこと。ただ、サザエさんが亡くなっている場合には相続権が回ってくることがわかりました。講義では相続権の優先順位もわかりやすく説明されているので、誰がどんな順番になるのか気になる人はぜひチェックしてみてください。
遺留分は相続人を守ってくれる
次に気になった言葉が、「遺留分」です。あまり聞き慣れない言葉で、「どんな意味だろうか」と思いましたが、そこも森井先生がわかりやすく説明してくれます。この遺留分があることで、相続人に一定の権利が認められるんだとか。
もし相続の分配で不満を感じたとしても、遺留分の意味を知らないと権利を主張することもできないので、この講義で遺留分に関することが学べて良かったです。この他にも、マスオさんは相続人になれるのか、など相続と養子縁組の仕組みについても学べます。知っているようで知らなかった相続の基礎について勉強できますよ。
住んでいる家は最大80%の評価減になるかも!どういうこと?
森井先生の講義では、相続の用語説明などの知識面だけでなく、相続税対策や各種特例についても説明してくれています。相続における基礎控除については知っている人もいるかと思いますが、実は配偶者にはさらに大きな控除があったのです。
どうして配偶者に大きな控除があるのかというと、配偶者が亡くなることで生活が困窮したり生活が大きく変わってしまったりすると支障が出るからと説明されていました。たしかに、配偶者を亡くした上に、相続税の負担が大きくなって、これまで通りの生活ができないとなると、とても不安になりますよね。
講義では、どんな条件であれば、この配偶者向けの大きな控除が使えるのかも詳しく説明してくれています。これ以外にも、小規模宅地の特例についての説明がありました。筆者はこの言葉を聞いたとき、「漢字ばかりでとっつきにくいなあ」と思いましたが、森井先生がわかりやすく説明してくれています。
小規模宅地の特例では、ある一定の条件を満たせば、不動産の評価額を最大で80%下げられるとのこと。評価額が下がる=相続税の負担軽減となるため、とても重要な特例だということがわかりました。持ち家や実家がある人は、必見の内容かと思います。
また、小規模宅地の特例は事業向け不動産にも利用できるようなので、自営業の人や不動産事業をしている人も確認しておくと良いと思いました。現金よりも不動産の方が、評価額が大きくなりがちなので、知っておいて損はありませんよ。
講義では、「波平さんの家を相続するとしたら」というテーマで話が進んでいきます。実際に計算してみると、小規模宅地の特例を使わないと5,400万円を超える相続財産に対して相続税率が適用になるとのこと。ただ、この小規模宅地の特例には気をつけないといけないポイントがあることも教えてくれました。このポイントについては、森井先生の講義でしっかりチェックしてください。
相続とは将来家族がもめないために大切なこと!
相続は話しづらい話題と思っていた筆者ですが、オンライン講義を受講して考えが変わりました。相続対策をしっかりしておくことで、家族の思いを尊重でき、さらには家族間でもめる原因をなくせるのでは、と思ったからです。
家族で集まった際には、「森井先生の講義で相続について学んだけど、うちはどうするのが良いかな?」などと話し合ってみたいと思います。むしろ、今回のオンライン講義を家族に紹介して、1度視聴してもらうと、考えるきっかけになって良いように感じました。