【Z世代のマネー学】インデックス・バランス・アクティブ…本当にお金が増える投資信託を選ぶには
インデックス型・バランス型を選ぶポイント
では、お金が増える投資信託のチェックポイントを紹介します。まずは、インデックス型・バランス型です。
●信託報酬が低いか
投資信託の手数料のうち、重要なのは持っている間にかかる信託報酬です。
投資信託の運用は長期に及びます。ですから、たとえ、0.数%の違いでも、やがて大きな差になっていきます。特に、同じ指標に投資する商品が複数あったら、信託報酬が一番安いものを選びましょう。
●広く投資できる指標か
たとえば、前述の日経平均株価は東証1部の225銘柄の値動きをもとに算出していますが、TOPIXは東証1部の全銘柄の値動きをもとに算出しています。広く投資できる指標を選んだ方が、分散効果は高まります。
●純資産総額が大きいか
インデックス型・バランス型の場合、投資信託の資産を表す純資産総額は大きいほどいいでしょう。純資産総額が多くなると、段階的に手数料を引き下げる投資信託もあります。
●中長期的に運用実績が堅調か
5年・10年といった、比較的長期の運用成績をみて、順調に伸びているものを選びましょう。
具体的には、投資信託の値段を表す基準価額が、投資信託の資産を表す純資産総額とともに伸びているものがいいでしょう。また、トータルリターンを見れば、期間内にどの程度の利益(損失)を出しているかがわかります。
●トラッキングエラーは小さいか
トラッキングエラーは、投資信託の値動きと指標の値動きの差を数値で表したもの。小さい商品ほど、指標ときちんと連動していることを表します。
アクティブ型を選ぶポイント
続けて、アクティブ型のチェックポイントを紹介します。
●運用成績は堅調か
アクティブ型の場合、何より運用成績を出せていることが大切。最低でも3年、できればそれ以上の期間の運用実績を見て、手数料など気にならないほどの高い成績を出せているかを確認しましょう。5年・10年と長期に渡り年率15%を超えるファンドがあります。
●純資産総額は適正な規模か
インデックス型・バランス型とは異なり、アクティブ型は純資産総額が高ければいいというものではありません。たとえば小型株の投資信託の場合は200億円程度という具合に、適正な規模かを確認しましょう。
●資金流出していないか
純資産総額が減っている、減り続けている投資信託は、途中で解散(繰上償還)されてしまうことも。何より考えている運用ができなくなって、パフォーマンスが落ちてしまう可能性もあります。資金が少しずつ流入しているものを選びましょう。
●シャープレシオは同ジャンルで高いか
シャープレシオは、リスクの割に高いリターンを得られているかを表す指標。高いほど運用効率がいいことを表します。
同じような投資先の投資信託があったら、シャープレシオの高いものを選んだ方が効率よくお金を増やせるでしょう。
●顧客を大事にしているか
アクティブ型の投資がうまくいくかどうかは、担当者の腕にかかっています。そして投資信託の商品の性質上、長期で利益を積み増していくものであり、必然と付き合いも長くなります。
近年はYouTube、SNS、セミナー、ニュースレターなどで運用担当者が情報発信する運用会社もあります。投資家を大切にしているか、任せられそうかを見極めて選びたいですね。
以上を踏まえて、筆者が厳選した投資信託を紹介します。