債券投資って難しい?調べてわかった特徴とメリット
債券投資のメリットは3つ!計画的に運用ができる
債券について調べていくうちに、筆者が感じた債券投資のメリットは3つです。
メリット1.計画的に運用ができる
債券投資はお金の流れが決まっているため、計画的に運用や資産形成ができる点がメリットに感じました。お金の流れとは、具体的に以下のような感じです。
債券はあらかじめ条件が設定されています。たとえば、償還は〇年後、半年に1回は年〇%の利子を受け取れるといった具合。つまり、発行体が倒産するなど不測の事態が起きない限り、投資した元本が償還日に戻ってきて、償還日までは決まった利子が手元に入ってくるのが明確なのです。
メリット2.自分に合ったリスクを調整できる
債券には、円建てのものや外貨建てのものなど種類がたくさんあります。また発行体や発行条件もさまざまです。発行体の信用リスクによっても条件が違うため、あまりリスクを取りたくなければ、円建てで国や政府機関などが発行するものを選べば良いことになります。
反対に、リスクをとっても好条件のものが良いと思えば、リスクの高い発行体が出している好条件の債券を選んだり、為替リスクをとったりすることもできるのです。このように債券には、自分の投資スタンスに合わせて商品を選べるメリットがあります。
メリット3.万一のときは現金化できる
債券も株式や投資信託と同じように、償還日まで待たずに途中売却可能です。ただ、売買価格は日によっても時間によっても変化するため、購入時よりも値下がりする場合もあれば値上がりするケースもあります。
筆者には、資産運用の途中であっても、急にお金が必要になった場合に現金化できる点はとてもメリットに感じました。
債券投資でネックに感じた点は?
最後に、筆者が債券投資でネックに感じた点を3つ紹介します。
ネック1.外貨建ては為替リスクが生じる
債券の取引をすべて外貨で行う外貨建て債券には、為替リスクが生じます。たとえば1ドル100円で1万ドル購入する場合、100万円支払います。それが、償還時1ドル70円になっていたら70万円となり30万円の損失です。
償還までに利子を受け取っていたとしても、購入時から年々円高になっていたら、利子を加えてもリカバリーできないかもしれません。
ただ、逆のケースも考えられます。購入時よりも円安になっていれば、その分為替差益を受け取れます。ネックに感じる条件も、状況次第ではメリットに変換できるのです。
ネック2.償還前の売却は元本割れの恐れがある
メリットで紹介した通り、債券は償還前の売却ができます。しかし、売買価格は変動しているため、考えていた以上に元本割れする可能性もあるでしょう。債券の途中売却は、「どうしてもお金が必要」、「売却価格が大幅に値上がりしている」以外は、やめておいた方が無難かもしれません。
ネック3.発行体が倒産したら……
債券は、発行体の財務状況が悪くなったり倒産したりしたら、元本や利子を受け取れないリスクがあります。また、発行体の信用力が低下すると、換金もできなくなるかもしれません。
債券は、信用リスクが高いと利子が好条件になるケースがあります。しかし筆者は、万一のことを考えたら発行体の信用リスクをしっかりチェックし、条件も好条件にこだわり過ぎない方が安心して運用できると感じました。
債券選びの基本は発行体チェック!自分のリスク許容度も知ろう
債券を調べて筆者が感じたのは、発行体チェックの重要性です。発行体に万一のことがあったら、利子の受け取りだけでなく、元本も戻ってこない可能性があります。また次に大切なのは、自分がどこまでのリスクをとれるのかという、リスク許容度を知ることです。
筆者は、リスクを承知のうえ、外貨建て債券に挑戦してみようと思っています。皆さんも自分のリスク許容度を把握した上で、債券投資に挑戦してみてはいかがでしょうか。