Z世代・ミレニアル世代のお金事情を分析!SNSが資産運用のきっかけ?

Z世代・ミレニアル世代のお金事情を分析!SNSが資産運用のきっかけ?
マネーケア

近年20~30代で資産運用を始める人が増えています。そこで今回は、株式会社TesTeeが2020年10月6日に行った20~30代男女の貯金・資産運用に関する調査をもとに、若年層のお金事情について分析してみました。

貯金や資産運用を始める動機はそれぞれですが、SNSや貯まったポイント利用がきっかけという声もあり、ネットに抵抗の少ないZ世代・ミレニアル世代ならではの行動パターンにも注目してみましょう。

貯金をしている20~30代男女は7割以上!その傾向とは?

「貯金をしている」と答えた人は20~30代で7割以上という結果になりました。それぞれの年代の貯金傾向について見ていきましょう。

20代男女の貯金額は「10~50万円未満」が最多に

貯金額


図:TesTee Lab.「貯金・資産運用に関する調査【2020年版】」より引用

20代男女では「10~50万円未満」が最多となりました。2019年の同調査と比較すると、貯金している男性は減少しているのに対し女性は増加しており、貯金意識は女性のほうがやや高い傾向です。

また、貯蓄額の第2位が100~300万円未満の女性に対して、男性は10万円未満である点も、貯金に対する意識の違いを裏付けています。

30代男女の貯金額は「100~300万円未満」が最多

30代では男女ともに「100~300万円未満」が最多となっており、働いている期間の長さが貯金額に影響する可能性は高いと言えます。20代と共通するポイントでは、男性に比べて女性のほうが貯金している人が多い傾向があげられるでしょう。

資産運用している男性は約3割!女性は2割弱

貯金に対する意識は男性よりも女性が高い一方で、資産運用に関しては男性のほうが積極的のようです。20~30代男性では約3割の人が資産運用を行っており、同年代の女性は2割弱という結果になりました。

しかしながら、2019年の同調査と比べて全体の資産運用を行っている人は増加しており、20~30代の資産運用に対する意識は上がってきていると言えるでしょう。

20~30代が資産運用を始めたきっかけと貯蓄との違い

ここまでで、20~30代の資産運用に対する意識が上がっていることが分かりましたが、その背景にはどのような声があるのでしょうか?同調査の「資産運用をはじめたきっかけ」についての自由入力を参考に、分析していきます。

お金を増やしたいという声多数!銀行の金利の低さも原因に

「お金を増やしたい」という声は、20~30代男女で多く見られた資産運用を始めた動機です。金融商品を購入することで、積極的に資産を増やしたいと考えている人は多いようですね。その背景には、給料が思うように上がらないこと金利が低いため銀行口座などに貯金をしているメリットが少ないことも挙げられています。

在宅勤務など時間に余裕ができたこともポイントに

コロナウイルスの影響を受け、以前よりもリモートワークや在宅勤務が一般化しました。こうした勤務形態の変化により、時間に余裕ができたことも資産運用をスタートするきっかけとなったという声もあります。また、1人10万円の「特別定額給付金」が配布され、まとまったお金を手にしたことから資産運用へと目が向いたケースも見受けられました。

実際に、日経マネーが2020年4月15日~5月6日に3万4,973人を対象に行った「2020年個人投資家調査」でも、2020年から投資を始めた3,777人のうち、5割以上が20~30代であるということが分かっています。時間や金銭的に余裕ができたことに加え、コロナショックによる株価の下落も、20~30代が資産運用デビューする後押しとなっているようです。

老後や将来のお金の心配がきっかけという人も多数

2019年6月3日に金融庁が発表した「老後2,000万円問題」が資産運用のきっかけという声もありました。同問題では、定年を迎えた60歳以上の夫婦が20~30年先の人生を送るためには1,300~2,000万円の蓄えが必要と明言したことが「不安を煽っている」と話題になりましたよね。

20~30代では、こうした老後や将来に対する不安を資産運用で軽減していこうという意識から資産運用をスタートした人もいるようです。

きっかけがSNSやYouTubeという人も

家族や知人、ファイナンシャルプランナーの勧めで資産運用をスタートしたという声は多いですが、InstagramやTwitterなどのSNSツールがきっかけとなったケースもあるようです。

実際にInstagramで「#資産運用」を検索すすると、約35万件(2020年11月現在)の投稿がヒットします。現代では、SNSを情報源とする若者も多数。このような背景も、若年層の資産運用参入のハードルを下げていると言えるでしょう。

上記で紹介したきっかけからは、20~30代が考える資産運用のメリットも垣間見えます。単純にお金が増やせるというだけではなく、資産運用をすることで老後や将来への不安を軽減していけることも、メリットと考えているのではないでしょうか。

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mihoco

美容技術者からライターへ転職。ワークライフバランスの良い働き方を模索中です。 資産形成にも興味あり。情報を的確にとらえて分かりやすく伝えていけたらと思ってい...

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