退職金はもらう前から準備を!ローリスクで資産を守る方法
投資するための金融商品を徹底的に勉強した
投資で大金を手に入れている人もたくさんいますが、まったくの素人が知識なしで挑めるものではないと感じていたYさん。貴重な40万円をどこに投資するべきか、徹底的に勉強を始めました。
投資信託には金額が少なすぎてリスクも高い
まずは、銀行や証券会社が売り出している金融商品を見て回りました。投資信託は長期的に時間をかけることでリスクを分散させることが鉄則。仮に月に1万円ずつ投資したとしても、3年ちょっとで元手が尽きてしまうことになります。
決して多くない元手を有効に使うにはリスクが高すぎると感じたYさん。転職後は本業の立ち上げで忙しく、こまめに運用のメンテナンスをすることも難しいので、投資信託は諦めることにしました。
いろいろ探した末、国債を購入することに
少額から始められ、リスクの低い金融商品はないか…いろいろ探し回った末に出会ったのが国債でした。国債は、国が発行する債券の一種。企業ではなく国に投資することで、利益を得るというものです。Yさんが国債に魅力を感じたのは、元本保証がついている点。限られた元手でも、安心して投資することができます。
金利や満期までの年数が違う3種類の商品がある中から、Yさんが選んだのは「変動10」。金利が変動するリスクはあるものの、元本が保証されているので思い切って選ぶことができたそうです。満期を迎える10年後、ヨガ講師として生計が立てられていますようにという思いも込めて、購入しました。
そう何度ももらえない!退職金は賢く運用
人生の中で、退職金をもらう機会はそう多くありません。まとまったお金が手に入る貴重な機会なので、運用方法はしっかり考えたいですね。運用というと増やすことに着目しがちですが、減らさずに手元に残るような管理も重要。特に自己都合での退職の場合、退職金はそこまで多くないこともあるので、金額に合わせた最適な方法を選びましょう。
文:金谷ひつじ
監修者:ファイナンシャルプランナー歴5年 北野小百合