おすすめの長期投資の種類を紹介!長期投資のメリットと注意点も徹底解説!
長期投資を行う際の注意点
リスクコントロールの点ですぐれている長期投資ですが、油断は禁物です。長期投資をする際は次の3つに注意しましょう。
損切りラインを決めておく
損切りとは、「保有している投資商品が値下がりして損失が発生している状態で売却し、取引を完了させること」です。「もうこれ以上の損は出しません」とケジメをつけると考えればわかりやすいのではないでしょうか。
たとえば、保有しているA社株が値下がりを続けていたとします。投資家としてはつい、値が回復するまで保有し続けてしまいがちですが、これは危険です。それ以上回復しないと判断したら、売却を決心するほうがいいでしょう。
「〇〇円損したら売る」「移動平均線(過去、一定期間の株価の平均値を線で結んだもの)を下回ったら売る」「買値の○%下がったら売る」など、損切りのラインをあらかじめ決めておくとよいでしょう。
また、投資商品が不動産であれば、家賃による収益より経費やローン支払額のほうが大きくなる前に、早めに見切ることが大切です。
この損切りラインを「もう少し待とう」と考え、ズルズルと引き延ばしてしまうと、気づいたときには、貯蓄で補填したり投資のために借金をしたりするなどのリスクを負うので、注意しましょう。
投資は余剰資金のみで行う
投資はあくまでも「お金を増やす」ために行います。手持ち資金に余裕がないのに投資を行うのは本末転倒です。日常生活や大きなライフイベントに必要な資金は確保したうえで、余剰資金で投資を行いましょう。
不動産投資の場合、いきなり手持ち資金をつかわず、銀行ローンを組んで投資不動産の購入資金にあてるとリスクが低くなります。
たとえば、頭金を10万円程度にして、残りの代金はローンを組んで購入するという方法です。月々のローンの支払いには、購入した不動産の賃料収入をあてることができます。
また、空き室リスクに備えて、サブリースを利用するとよいでしょう。
サブリースとは、サブリース業者が投資用マンションや賃貸アパートのオーナーから物件を借り上げ、一般の方に転貸する方式のことです。
サブリースなら、空き室が出たとしても、サブリース業者がオーナーに保証賃料(家賃から手数料を引いた金額)を支払ってくれます。
オーナーは、受け取る賃料をローン返済にあて、残りを投資利益にすることができるので安心できます。
すぐに利益を得ることはできないことを知っておく
長期投資では、すぐに利益が出ないことを知っておきましょう。立ち上げから数年のスタートアップ企業や、改革を経て新たなビジネスを展開していくベンチャー企業などは、大きな成長を遂げ、安定した利益を得るのに時間がかかります。
また、不動産投資では、投資資金の回収に時間がかかります。借入金、リフォーム代や建築費などを家賃収入によって賄い、利益が出るまでに数年かかるケースもあることは知っておきましょう。
5年、10年、20年と長期にわたり積み立てたり、保有したりするのが長期投資です。そのことを理解したうえで始めなければ、長期投資の目標を達成することは難しくなります。