お金のプロが教える、月1万円でできる資産形成6選

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月1万円でできる資産形成その4:NISA、つみたてNISAで税金もおトクに

せっかく株式投資や投資信託をするのなら、NISA(ニーサ、少額投資非課税制度)や、つみたてNISA(積立ニーサ)の活用を検討してもいいですね。NISAで運用をすると、本来なら運用益にかかる20.315%の税金が非課税になります。
ただし、運用できる投資額と期間に上限があり、NISAは年間120万円まで最長5年間、つみたてNISAは年間40万円まで最長20年間です。

引き出しはいつでもできますので、とりあえずおトクに資産形成、と思う人にオススメです。
特に、つみたてNISAで購入できる投資信託は、長期・積立・分散投資に適しているとして金融庁の基準をクリアしています。
投資初心者でも、比較的安心して続けられるでしょう。

月1万円でできる資産形成その5:老後のためにはiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)

資産形成の目的が老後資金なら、なんといってもiDeCoが税制の優遇があってオススメです。税制のおトクなポイントは次の3つです。

  • 掛金が全額所得控除
  • 運用益が非課税
  • 受け取り時にも税制優遇

月1万円をiDeCoに掛けると、1年で12万円が所得控除になります。所得税の税率が10%の人は所得税が1万2000円、住民税の税率は10%ですから住民税も1万2000円、合計で2万4000円も税金がやすくなります。
iDeCoは月5000円から始められます。基本的に60歳まで引き出せませんので、無理のない金額にしましょう。

月1万円でできる資産形成その6:不動産投資型クラウドファンディング

不動産投資は、購入したマンション・アパートなどを賃貸に出し、その家賃収入を得るという方法がよく知られています。一般的に長期的な資産形成に向いていますが、不動産投資型クラウドファンディングなら短期の不動産投資も可能です。

仕組みは、ひとつの物件に複数の投資家が共同出資をして、家賃収入などの利益を分配するというもの。出資額は月1万円から始めることができます。物件の管理や保険加入などは業者が引き受けてくれるのも、忙しい毎日を送っている人にはうれしいメリットです。

なお、不動産投資型クラウドファンディング会社によって、取り扱っている物件は異なります。
将来、本格的に不動産投資をしたい人が手始めに利用するにもいいですね。また、不動産投資に興味があってもいきなり始めるのは怖いという人にも、少額から始められるのでオススメです。
うまく運用できれば大きなリターンを得ることもできるので、将来の不動産投資の資金づくりにもいいでしょう。

まとめ

ローリスクの貯蓄から、ハイリターンのものまでご紹介しました。
実際にどの方法を採用するかは、リスクをどの程度とれるかを考えて決めることが基本です。それに加えて、自分と相性がいい方法かどうかも、続けるためには大切なポイント。投資であれば値動きのチェックは必要ですが、手間がかかり過ぎれば負担で続けるのは難しくなります。
しかし、いざ始めてみたら楽しさに目覚めて新しい世界が広がるかもしれません。
月1万円の資産形成で、いろいろか可能性を探してみてください。

タケイ 啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。 36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務...

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