パワーカップルの陥りがちなNG習慣【保険編】

マネーケア

タイプ別 貯蓄性保険の組み合わせ例

それでは、タイプ別にどんな貯蓄性保険に加入していることが多いかをみていきましょう。

貯蓄性保険の中には、変額保険や外貨建て保険のように運用リスクをともなう商品があります。運用リスクについて一定の理解はしているけれども、証券口座の開設にはなかなか踏み切れない。でも投資を始めてみたい、と考えている方は変額保険や外貨建て保険に関心を示します。
一方で、資産を堅実に守りたい方は、個人年金保険や終身保険を好まれるようです。

保険商品に偏りがちなお金をどのように管理すれば良いか

株式や投資信託を購入する際には証券口座を開設しますが、保険はそのような手間がありません。健康面などの条件を満たせば加入できる貯蓄性保険は、比較的親しみやすい金融商品といえるでしょう。
とはいえ、販売窓口や営業マンにすすめられるままに貯蓄代わりに保険に加入していると、資産のポートフォリオが保険に偏りがちです。

証券口座の開設をしていない方は、分散投資をはかるためにも、税制優遇があるiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)、企業型確定拠出年金、つみたてNISA(ニーサ)をはじめるための一歩を踏み出してみませんか。少しばかり手間はかかりますが、税制優遇を利用しないのは勿体無いように思います。
そして、商品を購入する時はいつも受け身でいるのではなく、自分で考えて判断し、選択する習慣を身に付けることが大切です。

夫婦のどちらかに資産管理を任せきりにするのではなく、日頃から家庭の資産状況を共有するようにしておきたいですね。それぞれの保険契約の加入目的を再度確認し、緊急時に解約をした場合の損失はどのくらいか、特約が過剰になっていないかなどを定期的に点検することが大切なポイントです。
問題点が見つかったものの解決が難しい時には、保険に詳しく中立的な意見を述べてくれるファイナンシャルプランナーに相談してみるのも良いでしょう。

まとめ

世界経済の停滞が懸念され、先行きが読みにくい時代が続きそうです。大切な財産を守り、継続的に増やしていくためには特定の金融商品に偏ることなく、分散投資がオススメです。そして、加入している保険の契約内容と現状にずれがないかの確認を定期的に行いましょう。

【参考にしたURL】「家計の金額行動に関する世論調査(2人以上世帯)令和元年」 5番
https://www.shiruporuto.jp/public/data/survey/yoron/futari/2019/19bunruif001.html

小河 由紀子

FPオフィスOgawa 代表・ファイナンシャル・プランナー(CFP®)・終活アドバイザー 独立系FPのためのプラットフォーム会社に所属。 「お金に振り回され...

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