2020年2月からタクシー料金変更! 全国の初乗り料金は同じなの?

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実質値上げ?2020年2月から変更のタクシー料金とそのからくり

2020年2月1日から実施されるタクシー料金の変更は、25都道府県の48地域が対象。良質なタクシーサービスを維持するためにタクシー運転者の労働条件を改善することを目的(参照:国土交通省)としたものです。これにはタクシー事業者の増収が必要となるため、今回のタクシー料金変更は実質的な値上げとなります。

タクシー料金の変更内容は地域ごとに異なります。タクシー料金とその対象距離を変更している地域もあれば、タクシー料金自体は据え置くものの初乗り距離や加算距離を短縮することで実質的な値上げをしている地域もあります。

以下は首都圏7地域におけるタクシー料金の変更内容です。

※国土交通省 関東運輸局プレスリリースを参考に筆者が作成

首都圏の変更前のタクシー料金は初乗り料金740円(初乗り距離2km)でしたが、変更後は初乗り料金500~620円(初乗り距離1.2~1.47km)に値下げとなっています。その一方で、加算料金は加算距離がほとんどの地域で短縮されるうえに料金も90円から100円へと値上げされていることがわかります。

首都圏や北陸・中部などの地域では今回のタクシー料金変更によって、短距離の利用においては値下げとなる反面、乗車距離が長くなるとこれまでより高くなるといった特徴があります。前述したとおり今回のタクシー料金変更はタクシー運転者の労働条件改善が主な目的ですが、上記の地域では初乗り料金を値下げすることでタクシーの短距離利用、いわゆる「ちょい乗り」を促進する意味合いもあるようです。

一方、近畿・中国・四国・九州などの地域では加算料金だけでなく、初乗り料金も値上げされているところがあります。

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まとめ

消費増税に伴い、すでに2019年10月に東京都心部・大阪市・福岡市などでは10円程度の値上げがおこなわれているタクシー料金。2月1日からの実質的な値上げによって、タクシー利用者のさらなる負担増は否めません。ただし、地域によっては初乗り料金が値下げになりタクシーの「ちょい乗り」がお得になる場合もあります。

各地域のタクシー料金の変更内容は、国土交通省の各地方運輸局のプレスリリースなどで公開されています。普段タクシーを利用する人は、お住まいの地域のタクシー料金がどのように変更になったのかチェックしてみましょう。初乗り料金が値下げになる地域の人なら、普段はタクシーに乗らないような短い距離でお得に利用してみてもよいですね。

Yacco

金融系フリーライター 大学卒業後、銀行の財務・企画やコンサルティング会社で金融機関向けサービスに従事。企業に対する金融業務にたずさわる一方、日々の生活に役立...

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