仮想通貨の市場規模はどれくらい?この先まだまだ成長の余地あり?

マネーケア

今、投資先として注目されている仮想通貨ですが、市場規模はどのくらいなのでしょうか。この先も仮想通貨は成長を続けるのか、それとも衰退してしまうのか、仮想通貨の市場規模と今後の展望について、詳しくご紹介していきます。

そもそも仮想通貨における「市場規模」って何?

仮想通貨市場規模とは、ある時点で発行されているすべての仮想通貨の総額のことです。経済ニュースで耳にする「時価総額」と市場規模は、とても深い関係にあります。

仮想通貨の場合、時価総額は、

「1枚あたりの値段×発行枚数=時価総額」

という計算式で算出されます。つまり、1枚100円の仮想通貨が100枚ある場合には、時価総額は1万円ということになります。そして、たくさんある仮想通貨のすべての時価総額を足したものが市場規模です。

仮想通貨の市場規模ってどれくらいあるの?

-仮想通貨の市場規模国内編

仮想通貨の日本国内の市場規模に関しては、正式に統計が取られたものは存在しません。2018年4月10日に金融庁で開催された「仮想通貨交換業等に関する研究会」で利用された日本仮想通貨交換業協会の資料によると、平成29年度の仮想通貨取引量の合計は69兆1,465億円と言われており、時価総額は、約4兆円程度とされています。

-仮想通貨の市場規模世界編

世界の仮想通貨の時価総額はおよそ29兆円といわれています。実は、仮想通貨の市場規模は2017年末から2018年の初め頃がもっとも高く、当時は80兆円近くにまで成長しました。その成長率は4,000%とも言われており、価格が高騰したため、かなり注目を集めました。

しかしその後、トラブルなどが相次いだため、市場規模は縮小してしまったのです。2014年のマウントゴックス事件などを経て、なお仮想通貨の市場規模は広がりを見せていたものの、各国の仮想通貨への規制強化や、取引所のハッキングによる仮想通貨の流出事件などのあおりを受けて、仮想通貨の価格は下落しました。

従来からの投資先としてポピュラーな株の市場規模は8,000兆円程ですから、市場規模ではまだまだ株の方が大きいということになります。

仮想通貨別の市場規模ランキング

現在の仮想通貨の市場規模のランキングを見てみましょう。

1位.ビットコイン
2位.リップルコイン
3位.イーサリアム
4位.ビットコインキャッシュ
5位.ステラ

市場規模が大きな仮想通貨のトップ5ということもあって、知名度の高い仮想通貨がずらりと並んでいます。

まずは、仮想通貨の先駆者のビットコインが堂々の第1位です。ビットコインの市場規模は8兆円を超えており、仮想通貨全体の25%以上がビットコインです。まさに、キングオブ仮想通貨と呼べるのはビットコインだと言えます。

そして、2位のリップルコインの市場規模は1兆8,000億円、3位のイーサリアムは1兆4,000億円、4位のビットコインキャッシュはビットコインから派生した仮想通貨で時価総額は4,000億円、そして、5位のステラは時価総額3,900億円となっています。

現時点では、ビットコインの時価総額が飛びぬけていることが、これらの数字からもよくわかります。

仮想通貨の市場規模はこの先まだまだ成長していく?

2017年から2018年初頭にかけて市場規模が拡大した後、衰退しているようにも見える仮想通貨の市場規模ですが、今後もこの市場規模は拡大していくことが予想されています。

仮想通貨に使用されている技術は高度なものが多く、その技術は年々発展しています。確かな技術開発が進んでいる仮想通貨市場が一時的なブームで終わってしまい、このまま衰退していくことは考えにくいといえます。

たくさんの仮想通貨が発行されており、その中には、技術がしっかりしていないものもあります。そのような仮想通貨に関しては、生き残っていくのは厳しい状況と言わざるを得ません。

ですが、確かな信頼性と、金融商品としての実力と知名度が高い仮想通貨は、今後も生き残って成長を続けていくことでしょう。

取引の規制などが強化されていく中でも、生き残っていける仮想通貨はわずかかもしれませんが、市場としては確実に成長を遂げて技術が発展していく分野と言えるのが、仮想通貨なのです。

まとめ

仮想通貨の市場規模は2017年終わりから2018年の初頭にかけて80兆円に達しており、その後、規制強化やハッキング事件などの影響で20兆円にまで縮小しました。仮想通貨でもっとも市場規模が大きいのは、有名なビットコインで仮想通貨全体の約25%を締めています。

市場規模が縮小した仮想通貨ではありますが、知名度が高く、信頼性があり、技術が確かな仮想通貨に関しては、今後も魅力ある金融商品として規模を拡大していくことが予想されています。これから仮想通貨取引を始めるという場合には、今後も価値がなくならない技術が確かな仮想通貨を選んで取引することをオススメします。

ワザモノ編集部

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