アラサー女子の退職金浪費に待った!筆者が大金を前に冷静を得た理由

アラサー女子の退職金浪費に待った!筆者が大金を前に冷静を得た理由
マネーケア

退職金が振り込まれたら、あなたならどう使いますか?30歳を前に、営業職として約7年間務めたメーカーを退職した筆者。退職金が入り、ご褒美に全額使いたくなりましたが、なんとか思いとどまり、貯蓄と出費のバランスをとることに成功しました!今回は、筆者が導き出した退職マネーを賢く使うためのヒントを紹介します。

退職で手元に入るお金はさまざま!どんな種類がある?

まずは会社員が退職する場合、手元に入るお金にはどのような種類があるのか紹介しましょう。実は会社を辞めると、退職金以外にも以下の項目のお金が手元に入ります。(この手元に入る金額は個人の状況次第です。)

‐退職金
‐積み立てた企業型確定拠出年金(個人型に切り替えない場合)
‐失業給付金(再就職がすぐにできない場合)

退職後、まずは退職金が振り込まれます。また、在職中に企業型確定拠出年金に加入していた場合は、個人型に引き継ぎをしなければその積立金も戻ってきます。次の仕事に就くまでに間がある場合、失業給付金の手続きをすれば、数ヶ月遅れにはなりますが失業給付金の支給もあるでしょう。

筆者は、給料天引きで積み立てていた企業型確定拠出年金を解約することにしたので、その積立金が退職金とともに手元に入りました。また、筆者の会社には自社株制度といい、会社株を給料天引きで購入し積み立てられる制度があったので、ある程度まとまった株も手元に残りました。

一見すると収入が多く見込め、退職前から金額を計算しウハウハだった筆者ですが、退職金に手をつける前に冷静になるキッカケを得ました。それは、数か月前に会社を結婚退職した知人からの「退職後の出費に備えたほうが良い!」という助言です。

多くの人が知らない!?実は退職後は出費が多い

筆者は、退職後にお金がかかることを想像していなかったのですが、知人からの助言により、さまざまな出費があることを知ります。これにより、退職金でブランドバッグやコスメなど、好きなものを買い漁ろうとしていた熱が冷め、現実を見つめることができました。

退職後の支出を気にすべきはこんな人

退職後の支出に気を配るべき人は、パートやアルバイトなどの非正規社員として転職する人や、開業予定の人です。心身の休養休業や花嫁修業などでしばらく働く予定のない人も注目ください。

ここでのポイントは、次に正社員として転職する場合は退職後の支出をそんなに気にしなくても大丈夫、という点。次の会社の経理担当者へお任せすれば、今までと同じように給料天引きで対応してもらえるからです。正社員で転職以外の人は、退職金の使い道について、きちんと計画を立てることをおすすめします。

退職後にかかる支出にはどんなものがある?

退職後の生活にかかる支出には、次のようなものがあります。

‐健康保険料
‐国民年金
‐所得税
‐住民税

会社退職後すぐに正社員として転職しない場合、給料から天引きされていた健康保険料は、退職前の会社の組合健保を任意継続するか、国民健康保険に切り替え、自身で支払うことになります。

厚生年金も国民年金として自身で払い込むことになるでしょう。結婚などで扶養に入る場合は別ですが、健康保険料と国民年金を合わせるとなかなかの出費になるので要注意です。また、気をつけておきたいのが確定申告後に決定する所得税や住民税です。

在職中は給料と相殺して対応してもらえますが、退職後はこれらも自身で納めなければなりません。所得税額や住民税額は前年の所得をベースに決まるので、現状は働いていなくても所得税額や住民税が高い!というケースがあり、気をつけておくことが必要です。

筆者が実際に退職してかかった支出は?

筆者は会社退職後に転職しましたが、非正規社員だったので、あらかじめ退職後の支出を想定しておいて正解でした。退職前の会社の組合健保を任意継続し、厚生年金は国民年金として自身で払い込んだので、月数万円が必要となったからです。また、所得税や住民税もまとまった金額を納税しています。

会社を退職してすぐに正社員として転職しない場合は、これらの支出に対応できるよう退職金を残しておかないと、後々の暮らしが苦しくなってしまうかもしれません。ぜひ覚えておいてくださいね。

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kimmy

美容、コスメが好きな2児のママです。 営業職、秘書の経験あり。保有資格は高等学校教諭一種免許状(体育)、秘書検定2級、ファイナンシャルプランナー3級など。 ...

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