ミレニアル世代は投資に興味あり!「ミレニアル世代のお金に関する調査(投資編)」

マネーケア

前回、ミレニアル世代の「貯蓄傾向」について探ってみました。
高い貯蓄思考の背景に見えてきたのは、厳しい経済環境の中で成人期をスタートさせ、少子高齢化が進む中、社会保障をあてに出来ないシビアな世代ならではの行動だという事でしたね。

今回は、そんなミレニアル世代の「投資傾向」について、考えてみたいと思います。

興味があっても行動に移せないミレニアル世代

前回の調査結果では他の年代に比べて、ミレニアル世代は貯蓄をしている人が15%以上の差をつけて多く、貯蓄思考が高い傾向だということが判明しました。
では、投資に関する調査ではどうでしょうか。

株式会社マクロミルが2018年8月に行った調査では、投資・資産運用を実際に行っているかの問いに対して、投資・資産運用をしている人は、ミレニアル世代(25~38歳)は10.6%、ミレニアル世代より前の世代(39~53歳)は17.6%で、特段ミレニアル世代が高い数値というわけではありませんでした。

しかし興味深いのは、投資・資産運用に対して「興味があるか」の回答です。
とても興味がある・興味がある、の合計では44.4%と、他のどの世代よりも高い数値となりました。
つまりミレニアル世代は、既に投資行動を行っている人(10.6%)の約3倍、これから投資や資産運用を行う可能性が高い人がいる、ということです。

リスクを必要以上に嫌う背景

実際に、筆者が普段のFP業務を行う中でも、その傾向は確かに感じることができます。

約60%がミレニアル世代である、筆者の顧客層から感じるのは、「投資を始めてみたいけど、何から始めればいいのか分からない」という、意欲はあるものの、誰に相談すればよいのか分からない、そもそも証券会社の口座をどうやって開けばいいか分からない、など、不明点が多すぎて、資産運用のスタートを切れないでいる顧客が多いということです。
この点が改善されれば、先の実際に投資・資産運用を行っている人の調査結果ポイントは上がり、もしかすると上の世代を超える数値になるかもしれません。

しかしそれとは逆に、ミレニアル世代顧客から、筆者が日ごろ感じ取る事があります。
それは、「石橋を叩いても渡れない」人たちが少なくないことです。

先ほどの調査結果でミレニアル世代は、実際に投資を行っている人と、投資に興味がある人の差が、他の世代に比べると最も大きいことが分かりました。
この差の一つの原因として、例えば、現物株よりもリスクの低い債券メインの金融商品でさえ、手を出せずに引き返してしまう様な顧客の思考が思い当たります。
「興味はあって始めてみたいものの、やっぱりリスクが怖い」と、せっかく学んだ投資や経済の知識を、生かすことなく時間だけが過ぎていく人たちです。

石橋は叩くためではなく、渡るためにある

前回の貯蓄編で述べたように、厳しい経済環境の中で10代後半~20代前半を生きてきたミレニアル世代は、お金を溜め込む習性がついて離れないようで、貯蓄率の高さからもその特徴をうかがい知ることが出来ます。

株式指数や就職率など、これまでとは明らかに異なり経済状況は好転しているにも関わらず、市場を楽観視できた経験が無いために、「資金を市場へ放流し、増やして手元に戻す」という考えに、行動が伴わない世代でもあるのです。

手元でお金を溜め込んでも増えることはありませんし、皆がそれをし出すと、市場にお金が出る機会が減り、企業は将来の為の適切な投資を行うことが出来ません。
ミレニアル世代が最も厳しく生きてきた10年前に逆戻りしかねないのです。

過去の厳しい経験が、自立心を育て自らの力で生き抜いていく策を探しながらも、知らず知らずのうちに同じ経験が正しい行動を遠ざけているのであれば、なんとも皮肉なことです。

まとめ

まずは行動を起して、投資・資産運用を経験する事が大切です。
経験すれば、それは良くも悪くも実績となり、次の行動への架け橋となるのです。

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佐々木 愛子

ファイナンシャルプランナー(AFP)、証券外務員Ⅱ種 国内外の保険会社で8年以上営業、証券IFAを経験後、リーマンショック後の超低金利時代、リテール営業を中...

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