喫煙者・飲酒者は月にどれくらい税金納めているのか
税金
たばこ税と酒税は合計いくら?
たばこ税も酒税も、意外と多く払っていると感じたのではないでしょうか。これらの税金は、国税や地方税にとっても大きな財源としての役割を担っています。
国税では、たばこ税は9140億円、酒税は1兆2650億円にもなっています。※
また、地方たばこ税は1兆221億円です。
地方は少子高齢化や過疎化が進み、個人住民税などの税収が少なくなることが懸念されています。そんな中、地方たばこ税は重要な財源でもあります。
一方、健康のためには、たばこは禁煙、お酒はほどほどの適量が推奨されています。
しかし、消費量が減れば税収を確保するためには税率を上げなくてはなりません。税率が上がって小売価格が値上げになれば、さらに消費量が減ることにもつながるでしょう。
※:総務省「2020年度地方財政計画額」
増税は国民が安心して暮らすために必要な政策でもある
国民の健康と税収の確保、どちらも実現できるような税金の仕組みが必要です。
税金は、国民が安心して暮らすために必要なお金です。やみくもに増税を嫌がるのではなく、冷静なバランス感覚を磨くことが大切ではないでしょうか。
執筆者:ファイナンシャルプランナー(AFP)タケイ啓子