上司とうまくコミュニケーションをとりたい!試してみたい方法
社会人になるとついて回る悩みの1つが、上司とのコミュニケーションです。仕事を進めるうえで避けて通れない存在でありながら、上司のことが苦手という人は実に多いもの。今回は、上司とコミュニケーションをとるときに工夫したいことや、意識するだけで少し楽になる方法についてご紹介します。
忙しい上司に相談するときは「二択」に絞って話す
上司に相談ごとがあって話しかけなければならないとき、どんなことを考えますか?忙しそうにしている人に話しかけるときは、誰しも緊張するものですよね。なるべく上司の時間を取らずポイントを絞って相談するには、自分なりの「二択」を用意することが大事です。
たとえば、お客様からのクレームにどう対応すればいいのかわからないとき。「どうすればいいのかわかりません」と話しかけるのは、NGです。相談者であるあなたが自分の意見を持たずに相談するということは、上司に「0から考えて正解だけ教えて」と依頼しているのと同じこと。忙しい上司に、自分の代わりに考えろと言っていることになってしまいます。
どうすればいいかわからなくとも、とにかく自分なりの「選択肢」を用意しましょう。「すぐに謝りに行った方がいいと思いますが、どうお考えでしょうか?」という具合に、自分の考えを述べたうえで「そうするのが正解か、否か」という二択で上司に問うようにします。そうすれば、上司はYesまたはNoのどちらかで答えられるでしょう。
自分なりの意見や、わからないなりに思考したのだなと伝わる相談内容であれば、上司が0から思考する時間と労力をはぶけます。難しい問題ほどすぐに相談したくなるものですが、ひと呼吸おいて考えてみてください。そうすることで、無駄な時間をはぶき、上司とのコミュニケーションも円滑にとれるかもしれません。
苦手な上司でも「してくれていること」に注目する
上司と部下と言っても、人間同士。ときには苦手だなと感じる人が、自分の上司になることもあります。毎日の大半の時間を苦手な上司と過ごさないといけないのは、かなりの苦痛ですよね。
人は自分の苦手な人を前にすると、この人がどうにか自分にとっていい方向に変わってほしいと願うものです。上司ができていないことばかりに目がいってしまい、不満は募ります。
しかし残念ながら、人を自分の思い通りに変えることは現実的には不可能です。変わることを人に求めだすと、変わってくれない現実に更にストレスを感じるようになります。苦手な人と長く時間を過ごすうえで重要なのは、変わることを期待するのをやめることです。
たとえどんなにひどい上司でも、少なくとも「できていること」に注目すれば、少しは気が楽になります。コミュニケーション能力は高くないけど仕事は早い、仕事は遅いけどなぜかお客様からの評判はいい、などです。
どこにも評価できるポイントが見当たらない場合、「今日時点で職があり、給料をもらえているのは上司のおかげでもある」という風に、実際に給料を払っているのが上司でなくてもそう思うようにします。会社から給料が出るのは、会社を支えるすべての人のおかげ。そう考えると、上司とのコミュニケーションも少し楽になるかもしれません。
どんな人とも分け隔てなくコミュニケーションをとる
苦手な上司と毎日仕事をすることは、どこまでも果てしない苦行のように思えますよね。ときには、こんな上司の下では仕事なんてできない!と自暴自棄になってしまうこともあります。苦手な上司には、どう対応するのが正解なのでしょうか。
上司が自分の頑張りに気づいてくれなかったり、手柄を横取りしたりする人だと、仕事のモチベーションも下がってしまいます。だからと言って、あなたが仕事の質を下げてしまうのはもったいないことです。どんな上司の下にいようとも、自分の業務に責任を持って粛々と取り組む姿勢を貫きましょう。
たとえどんな人が相手でも、分け隔てなく一貫したコミュニケーションがとれる人は信頼されます。会社という組織で働いている以上、あなたが上司に対してどのような態度をとっているのかは、上司以外の多くの人も見ているのです。苦手な上司に不誠実な態度をとっていると、本当に自分の価値が下がってしまいます。もったいないですよね。
うまくストレスに対処しながら仕事ができる人には、安心して仕事を任せられるものです。同じ境遇にある同僚と感情を共有したり、溜まった不満は誰にも見せないノートに書き出したりしながら、上司に影響されない自分をメンテナンスしてみましょう。
まとめ
会社では、自分の上司を選べない場合がほとんどです。上司とのコミュニケーションの取り方には、誰しも迷ったり悩んだりするもの。深刻に考えすぎる必要はありませんが、自分なりのルールを決めて上司と接してみると、仕事の時間も楽しくなるかもしれません。この記事を参考に、上司とのコミュニケーションの方法をぜひ振り返ってみてくださいね。