看護師の年収・給料は本当に高いの?
看護師の収入が高いと言われていますが、実際にはどのくらいなのでしょうか。
女性の平均給与と比べてどのくらい違うのか、その収入をどのように使ったらいいのか、高収入看護師ならではのお金について考えてみましょう。
■本当の給料実態は?
女性の職業の中で高収入だといわれている看護師ですが、実際の収入はどのくらいなのでしょうか「2018年賃金構造基本統計調査(表1、2)」から、看護師の給与と年収を計算してみました。
毎月の給与は社会保険などの控除をする前の金額ですが、全年齢の平均で33.1万円、年間賞与は81.5万円でした。20代前半から50代前半までは年齢が上がるごとに給与は上がっていきますが、それほど大きな変化はないようです。しかし、年間賞与を見ると、20代前半と一番高い50代前半では約2倍以上もの違いがあります。
年齢別平均給与と年間賞与 単位:万円
さらに、年収では全年齢の平均が478.5万円で、一番高いのは50代前半の537.3万円でした。全職種の女性全体の平均年収374.0万円と比べると、20代前半から69歳までの年齢で平均年収を上回っています。20代後半ではすでに平均年収よりも約90万円も多く、若い時代から平均以上の高収入であることがわかります。
年齢別看護師(女性)平均年収 単位:万
2018年賃金構造基本統計調査より筆者作成
(平均年収=きまって支給する現金給与額×12+賞与その他特別給与額)
■若いうちの高収入の活かし方
若い世代から高収入であるということは、比較的に生活に余裕が生まれます。
その余裕を何に使うかで将来は大きく変わります。
趣味や好きなことに使うのもいいでしょうが、将来に備えてきちんと資産を築いて行くといいでしょう。
先にお金を貯める仕組み、「先取り貯蓄」をしておけば、残ったお金は好きなこに使うことができます。最低でも手取りの2割は将来に備え、貯蓄にまわせるはずです。
さらに、若いうちにできることはなんでもやってやっておくといいでしょう。
とくに、自己投資などでスキルアップや能力を高めること、教養を身につけるなど自分の価値を上げることに使ってもいいでしょう。
自己投資したことが将来大きくなって自分の元に帰ってくるはずです。しっかりと自己投資の予算も確保しておきましょう。
■仕事が忙しくてもできるオススメ投資2選
看護師の仕事には夜勤があり、1日の勤務時間が長時間となるため、ライフスタイルがなかなか安定しないでしょう。そんな毎日忙しい看護師の方にオススメ投資のキーワードは「手間なし投資」です。
日常が忙しく、時間をとれないのであれば、一度仕組みを作ってしまえばあとは、放っておいてもあまり手間のかからない方法が向いています。
〇オススメ投資1: iDeCo、つみたてNISAを利用した投資信託
たとえば、税制上のメリットも受けられるiDeCoやつみたてNISAなどを使って積み立ててみましょう。
iDeCoもつみたてNISAも運用する投資信託は自分で選択しますが、バランス型の投資信託を選べば株や、債券など個別に投資先を選ばなくてもいいし、日本や先進国、新興国などにも分散しているので、グローバルな分散投資ができます。
さらに、資産の配分に変化があったときのリバランスも投資信託が自動で行うので手間があまりかかりません。
つまり、一度商品を選んでしまえばあとは毎月自動的に積み立てる長期の仕組みが完成するのです。
〇オススメ投資2:不動産投資
また、不動産投資も手間をかけない資産形成としてオススメです。
不動産投資は、その他の金融商品のように短期的な価格の変動を気にする必要はありません。
毎月の家賃の回収や、入居者の募集、部屋のリフォームなどは管理会社にお任せするので、自分で管理しなくてよいのも手間がかからないポイント。
しかし、管理会社をきちんと選ばないとトラブルが発生したり、資産価値が下がってしまったりすることもあるので管理会社はしっかりと選ぶ必要があります。
また、看護師は収入が高いことと安定していることも、不動産投資に向いている理由の一つです。
実際に不動産投資をする場合、金融機関から融資を受けて投資用不動産を購入しますが、若いうちから収入が高く信頼性の高い職種なので、ローンが組みやすいのです。
ローンの完済後、定期的に収入が得られるということは、激務の看護師の仕事をセーブしたり、転職したり、早期リタイヤなどの準備にもなります。さらに、将来自分で住むこともできるし、売却してまとまった金額を手にすることもできます。
■まとめ
看護師の収入は、女性の平均年収よりも若い世代から高いため貯蓄額にも自己投資にもお金をかけることができます。
さらに将来のことを考えると、忙しい中でもできる投資にも目を向けてみましょう。