銀行の預金利率の推移からわかる 未来のお金の育て方
投資資金を育てる方法
株式は、株式を買うことで会社を応援でき、株主として経営に参加できます。株価が上がれば値上がり益が見込めますし、業績が良ければ配当が期待できます。会社によっては株主優待があるところもあります。
一方リスクとしては、毎日の相場でも値動きがあり、購入にまとまった金額が必要な銘柄があります。さらに投資した会社が破綻した場合には、投資したお金は戻ってきません。
債券は、会社や国にお金を貸して、満期にそのお金を返してもらうものです。満期があり、受け取る利息が決まっているので運用の計画が立てやすくなっています。また、株式にくらべると値動きが安定しています。
一方、満期前に現金化する場合には、時価で売却するため元本割れするケースもあります。
不動産は、現物を所有するには高額な資金がかかり管理なども必要なので、REIT(リート)と呼ばれる不動産投資信託を利用するのも一つの方法です。収益源は不動産の賃料収入を主とするため、安定的な収益が見込めます。ただし、金利が上がってくると、銀行からの借り入れなどの経費がかさむため、分配できる利益が減ってしまいます。
投資して収益を得るためには商品だけではなく、どこの国に投資するのか、どのタイミングで売買するかなど様々なことを考える必要が出てきます。個別の商品に投資するには、選別の知識や時間も必要なので、銘柄選びや内容をプロに任せて運用する「投資信託」があります。あらかじめ分散投資しているものや、テーマや投資対象を絞ったものなどがあるので、自分の希望に沿ったものを選ぶとよいでしょう。
まとめ
現在の政策では、2%の物価上昇率を達成することを目標にしています。ですから、基本的には低金利が維持されるものと思われます。また、インフレ(物価が上がってお金の価値が下がること)になれば、そのぶん預貯金は目減りすることにもなります。こんなご時世だからこそ、投資を味方につけて人生を充実させていきたいですね。
執筆者:ファイナンシャルプランナー(AFP) 池田 幸代