不動産投資は生命保険代わりになる?そのカラクリとは
不動産投資と生命保険は何の関係もないと思っている人もいるかもしれませんが、実は不動産投資をすることによって生命保険の効果もあるとご存知でしょうか。
今回は、不動産投資が生命保険代わりになるその理由を解説します。
投資用不動産と団体信用生命保険
住宅ローンを組んで、自宅用の不動産を購入するときは団体信用生命保険というものに加入することになりますが、投資用不動産を金融機関から融資を受けて購入するときも同じように団体信用生命保険に加入します。
団体信用生命保険とは、購入した不動産の契約者が死亡した場合や高度障害になった場合に、残りのローンを代わりに支払ってくれる保険です。
団体信用生命保険は、通常の生命保険とは異なり、直接保険金が受け取れるわけではありません。しかし、ローンの支払いのない、毎月家賃収入が得られる不動産が残りますので、結果的に生命保険と同じような効果があります。
不動産には生命保険以外の効果も
所有者がローン返済期間に死亡または、高度障害状態になることなく、返済が終了した場合でも、不動産には別の効果があります。
どんな人でもいつかは定年退職を迎えて本業からの収入は無くなるか、もしくはあったとしても現役時代と同じくらい得られるかわかりません。
しかし、不動産を所有していると、そこから家賃収入が続きます。ローン返済が終わった後は年金以外の収入があることで、老後の生活費の一部にすることもできます。
老後の資金の備えてとして個人年金保険を思い浮かべる人は多いと思いますが、不動産を所有することで、個人年金保険の代わりにもなるのです。
生命保険の目的を考える
生命保険と不動産を考える前に、しっかりと確認しておきたいのが生命保険に加入する目的です。平成27年度生命保険に関する全国実態調査を見ると、生命保険の世帯加入率は約90%(個人年金保険含む)、また年間世帯保険料は38.5万円と多くの世帯が加入しています。自分に万が一のことがあったときに、遺族の生活のため、老後の生活の一部にするために保険に加入しています。
つまり、自ら進んで保険に加入しているというよりも、必要だから加入している、保険以外の準備の仕方を知らないから加入しているということではないでしょうか。しかし、遺族の生活や老後の生活費の準備ができれば、生命保険という選択肢だけではないということです。不動産を所有することでその両方の準備ができるとしたら、毎月3万円以上も支払っている保険の見直しもすることができます。
不動産投資も生命保険に加入するにも目的が大事です。不動産投資や、生命保険に加入することは、目的を達成するための手段なのです。ですから多くの人と同じ方法でなければならないということはありません。自分にあった選択肢を選ぶことが大事です。
まとめ
投資用の不動産を購入することが生命保険代わりになることはおわかりいただけたと思いますが、だからと言って生命保険が全く必要なくなるわけではありません。毎月の家賃収入は確定しているわけではありませんので、不動産投資を始めるのであれば、団体信用生命保険も含め、バランスよく保険を見直すことがいいでしょう。