燃油サーチャージ上昇の影響アリ?海外旅行費用をコロナ前後で比較!
燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)には注意!
海外旅行のハードルはコロナ流行ピーク時よりも下がり、需要は高まりつつあります。しかし、注視しておきたいポイントも…。それは、飛行機の燃油特別付加運賃「燃油サーチャージ」の存在です。飛行機の燃料の値上げなどの影響が、旅行代金に反映されはじめています。
燃油サーチャージの値上げ状況をチェック
代表的な航空会社2社の燃油サーチャージの値上げ例を見ていきましょう。
・全日本空輸株式会社(ANA)の例
日本から渡航する場合の燃油サーチャージ(1旅客1区間片道当たり/単位は日本円)
参考:ANA 燃油特別付加運賃 / 航空保険特別料金について
・日本航空株式会社(JAL)の例
日本から渡航する場合の燃油サーチャージ(1旅客1区間片道当たり/単位は日本円)
参考:JAL 国際線「燃油特別付加運賃」「航空保険特別料金」のご案内
このように、ANAもJALも、8月1日からの燃油サーチャージの値上げを発表しています。飛行距離によって1万円以上の値上げもありますね。
主要観光地往復でいくらちがう?!
燃油サーチャージの値上げは旅行代金にダイレクトに影響します。飛行機の目的地ごとに2022年7月と値上げ後の2022年8月の燃油サーチャージを比較して、往復でどれくらいの金額がアップするか確認してみましょう。
<ハワイ(ホノルル)>
ANAの場合:往復で4万7,600円の燃油サーチャージが6万2,200円へ(プラス1万4,600円)
JALの場合:往復で4万7,200円の燃油サーチャージが6万1,000円へ(プラス1万3,800円)
<オーストラリア(シドニー)>
ANAの場合:往復で2万5,000円の燃油サーチャージが3万2,000円へ(プラス7,000円)
JALの場合:往復で2万5,400円の燃油サーチャージが3万5,600円へ(プラス1万200円)
<タイ(バンコク)>
ANAの場合:往復で4万800円の燃油サーチャージが5万1,600円へ(プラス1万800円)
JALの場合:往復で3万9,200円の燃油サーチャージが4万9,400円へ(プラス1万200円)
ハワイ便の往復で見ると、ANAで1万4,600円、JALで1万3,800円がアップする計算になります。家族4人で旅行すると仮定すると、ANAで5万8,400円、JALで5万5,200円も旅行代金が上乗せされることになり、無視できない金額です。
コロナ前と今で海外パックツアー代の相場は違う?!
最後に、海外旅行のパックツアーに参加する場合の費用の相場をコロナ前といまで比較してみました。旅行先を決める際や、おおまかな予算を考える際に、ぜひ参考にしてください。
<ハワイ旅行の相場をコロナ前と現在で比較>
コロナ前の2018年、2019年頃のハワイ旅行の相場は、一般的な6日間(ホテル4泊機内1泊)のツアーで1人当たり16万円~35万円が相場でした。対して2022年のハワイ旅行の平均的な相場は19万円~38万円ほど。ラグジュアリーなホテルや、繁忙期のプランではさらに高くなります。
<オーストラリア旅行の相場をコロナ前と現在で比較>
コロナ前の2018年、2019年頃のオーストラリア(シドニー)旅行の相場は、5日間のステイで1人当たり15万円が相場でした。2022年のスタンダードなプランでのシドニー旅行の平均的な相場は、12万円~20万円ほどです。ホテルのランクや旅行時期によってはさらに高くなります。
<タイ旅行の相場をコロナ前と現在で比較>
コロナ前の2018年頃のタイ(バンコク)旅行の相場は、3泊5日のステイで1人当たり3万4,000円ほどから旅行が可能でした。2022年のバンコク旅行の相場は、スタンダードな4日間のパックプランで3万円~6万円、5日間のパックで4万円~7万5,000円ほどです。
プランや旅行のタイミングにもよりますが、燃油サーチャージの影響もあり、コロナ前よりも海外パックツアー代は上がっているようです。また、2022年7月現在は円安傾向。このため、現地での食事やお土産費用の負担も大きくなっていることも、念頭に置いておきましょう。
海外旅行へ行きやすい環境が整ってきた
その土地ならではの文化に触れ、景色やグルメなど日本ではない経験ができる海外旅行。2022年7月現在、さまざまな国の入国制限や行動制限が緩和され、海外旅行を検討しやすい環境となってきました。しかし、旅行代金はコロナ前よりも高い傾向にあるようです。少しでもお得に海外旅行に行きたい方は、ピーク期を避けるなどタイミングを見計らって慎重に検討したほうが良さそうですね。