携帯電話代の遅延でクレヒスに傷?気をつけるべきお金の使い方
いつも当たり前のように使っている携帯電話。今や生活必需品ともいえるほどです。携帯電話がない生活なんてとても考えられませんが、いつもどおりに使うには、毎月の携帯電話代をきちんと支払うことが必要です。
もし、携帯電話代の支払いができなかったら、遅延したらどうなるのでしょうか。
実は、携帯電話代の遅延は、信用情報にも関係し、クレヒス(=クレジットヒストリー)に傷がつくことにもつながるので、気軽に考えるのは禁物です。
携帯電話代の支払い方法
携帯電話代の支払い方法は、クレジットカード、口座振替、コンビニ払いなどがあり、それぞれ便利な方法を選ぶことができます。クレジットカードや口座振替は自動的に支払っている感覚になりますが、クレジットカードの承認がとれなかったり、口座振替の引き落としができなかったりすれば支払っていないことになります。
しかも、そのことにリアルタイムで気づくのが難しいので、対応が遅くなってしまうリスクがあります。
原因としては、たとえば、クレジットカードの利用が膨らんで限度額いっぱいまで使っていることや、クレジットカードの支払いが遅れていて使えなくなっていた、ということが考えられます。
口座振替の場合は、口座の残高不足も考えられますね。
コンビニ払いは支払い金額をその都度意識できるのはメリットですが、忙しいとうっかり忘れてしまうこともあるでしょう。
携帯電話代の支払いが遅延すると起こること
携帯電話代の支払いが遅れたら起こることを順番に見ていきましょう。
遅延損害金が発生
まず、遅延損害金=延滞利息が発生します。これは、本来払わなければならなかった日の翌日からかかる、ペナルティのようなもの。遅れれば遅れるほど、遅延損害金が増え、支払わなければならない金額が増えてしまいます。
ですから、支払いが遅れたことに気づいたら、できるだけ早く携帯電話会社に連絡をして支払い方法などを確認し支払いを済ませましょう。
支払いが数日遅れただけなら、携帯電話がすぐに使えなくなることはほぼありませんので大丈夫です。携帯会社によっては、支払うタイミングによっては遅延損害金がかからない場合もあるようです。
未払いの通知や督促状が届く
支払いが遅延して、携帯電話会社にこちらから連絡しないままであれば、未払いの通知が送信されてきます。内容は、SMSやメールで、携帯電話代が支払われていないことと、滞納した携帯代金、そして支払い方法です。
未払い通知が届いても支払わないままにしておくと、その次は督促状や払込用紙が郵便で届きます。そして期限までに支払わないと、携帯電話が利用停止になるということが書かれています。つまり、この時点で支払わないと携帯電話が使えなくなってしまいます。
支払わないと利用停止や強制解約も
利用停止になると、電話だけではなく、インターネットにも接続できなくなります。Wi-Fi接続でインターネット接続やアプリの利用はできますが、Wi-Fiがないところでは使えません。
利用停止になっても、未納分の携帯電話代と遅延損害金を支払えば、携帯電話は復活します。
引き続き支払わないままにしていると、最終的には強制解約されます。
強制解約になった電話番号は、その後使うことはできません。
それならいっそのこと、別の携帯電話会社で新しい携帯電話を契約しなおそう、と思う人もいるかもしれませんね。
しかし、未払いの携帯電話代の支払い義務はなくなりません。放置しておけば法的手段、つまり携帯会社から訴訟を起こされることもあり得るのです。
携帯電話代を滞納すると困ること
そして俗にいうブラックリストに、携帯電話代の未払いや強制解約の情報が登録され、新たな携帯電話の契約は難しくなります。
登録されるのは、携帯電話の事業者が加盟する、電気通信事業者協会(TCA)、テレコムサービス協会(TELESA)です。そこに、携帯電話の解約後に未払いが残っている人の情報が、携帯電話の事業者間で共有ができるように登録されています。
登録される情報は、以下のとおりです。
・氏名
・生年月日
・性別
・住所
・契約解除前の携帯電話、PHSの電話番号等
・連絡先電話番号
・料金不払いの状況
情報は最長5年間登録されますが、携帯電話代をすべて支払えば、情報は削除されます。
情報共有の目的は、料金不払いの再発を防止し、利用者全体の公平性と利益を守ることですから、TCAやTELESAに登録されていると、新たな携帯電話の契約が難しくなります。