20代からの資産運用、何から始める?
20代、資産運用なんてまだ早いと思っていませんか。
実は20代こそ資産運用の始めどきです。資産運用は一部の資産家=お金持ちだけのものではありません。若い世代ゆえのメリットをいかして、資産運用を始めてみましょう。
とはいえ、金融商品は多種多様にあるので何から始めたらいいのか迷ってしまうかもしれません。そこで今回は、資産運用を意識しはじめたときの、考えるコツをご紹介します。
資産運用のセンスはすぐには身につきません。小さな失敗をしつつも、着実にスキルアップしていきましょう。
20代こそ資産運用が必要
まとまったお金を作るには、まずは預貯金です。預貯金には元本保証、そして必要な時にはすぐに現金化して使うことができる、という特徴があります。まさにお財布代わりの便利さです。
ただ、そんなメリットの一方で、金利が低いというデメリットがあります。長引く低金利の影響で、大手都市銀行の普通預金の金利は0.001%(2022年3月現在)です。
これでは、100万円預けても1年で増やせる金利は10円(税引き前)しかありません。つまり、預貯金ではお金を増やすことはできません。とはいえ減ることはない、と考えるかもしれませんね。
しかし、低金利はお金の価値が実質減ってしまうこともあります。たとえば、物価が1年で1%上昇したとすると、今の100万円と同じ価値のものを1年後に買うなら、1%増の101万円必要になります。普通預金に100万円預けていても100万10円にしかならないのであれば、実質減ってしまうことと同じです。
このように預貯金だけでは、お金が増えないばかりか、実質目減りするリスクがあるのです。
ですから、いくら貯蓄上手だからといっても預貯金ばかりを増やすのは得策ではありません。ある程度の、お財布代わりの預貯金残高が確保できたら、次のステップ、資産運用に進みましょう。
資産運用は、預貯金のような元本保証はありませんが、ある程度のリスクをとることでお金を増やす可能性が高くなります。
確かに、運用することで利益が出ることもあれば、損失をこうむってしまうこともあります。
しかし、経済全体はゆるやかに上昇していくので、長い目で見れば損失は利益でカバーすることができます。
そのためには、運用先をあまり絞らないことがポイント。値動きの異なる資産・地域・業界を選ぶことで、損失が過大にならないように調整することが大切です。
たとえば株式投資をするなら、ゲームアプリの開発関連の業界も面白いですが、まったく異分野である、鉄道や商社などを組み合わせることで値動き(リスク)を抑えることができます。
資産運用により、年3%~5%程度の利回りを狙うのであれば、比較的リスクを抑えた運用でお金を増やすことが可能。
そして、出した利益をさらに運用にまわすことで、利益が利益を生む複利効果が期待できます。特に20代は、時間をかけた中長期の資産運用がおこなえる強みがあります。
資産運用を長く続けることで、複利の効果が大きくなることに加えて、リスクを減らす効果も大きくなります。過去にはリーマンショックなどで株価が暴落し多くの投資家が損失を出した時期がありましたが、10年単位で見てみれば、値動きは上昇と下落を繰り返しながら全体としてはゆるやかに上昇しています。
時間を味方にして、リスクを抑えた投資をしていきましょう。