2022年4月、年金手帳廃止へ。今後の手続きはどう変わる?
年金手帳を2冊もっている人はどうしたらよい?
公的年金に加入している人の中に、まれに年金手帳が2冊以上あるという人がいます。1人1つの基礎年金番号のはずが2つ以上振られているということです。どうして2つ以上の基礎年金番号があるのかというと、たとえば以前は、会社に就職する際に年金手帳を提出しないと、加入手続きのときに新しい番号が振られてしまったからです。
現在は国民皆年金制度となり、20歳以上の人は必ず基礎年金番号があることがわかっているので、そのような現象はおきませんが、20歳以前に厚生年金に加入したことがあり、20歳未満で違う会社で厚生年金に加入する場合は、かならず基礎年金番号を持っていることを申し出しましょう。
手帳が手元に2冊以上ある人は年金事務所で相談するようにして下さい。このときに、持っている年金手帳がすべて必要になるので、年金手帳を廃棄しないようにしましょう。
マイナンバーと基礎年金番号が結びついているのか確認する方法
2018年3月に年金事務所へ届け出る書類の様式や手続きが変更※11となったことで、基礎年金番号の代わりにマイナンバーを利用することができるようになりましたが、マイナンバーと基礎年金番号が結びついていることが前提になります。
日本年金機構がマイナンバー法に基づいて、マイナンバーと基礎年金番号との結びつけを行っているのですが、自分のマイナンバーと基礎年金番号が結びついているのかどうかわからない人は、「ねんきんネット」、もしくは年金事務所で確認することができます。
※11:https://www.nenkin.go.jp/oshirase/topics/2018/2018022001.html
社会保障とマイナンバーの紐付きが、年金手帳の廃止の背景
年金手帳の廃止の背景には、社会保障とマイナンバーの紐付きがあることがわかりました。
年金手帳の廃止となれば、新しく発行されないことと、紛失した場合の再発行がなくなりますが、年金手帳自体が使えなくなるわけではありません。すでに年金手帳を持っている人は、いきなり廃棄してしまったり、粗末に扱ったりすることのないようにして下さい。
また、現在はまだ経過措置の段階なので、年金に関する手続きが必要な際は都度、必要書類などを確認するようにしましょう。