失恋をきっかけに貯金がゼロ!今の自分に投資しすぎた失敗談
会社の同僚と交際中、彼の浮気が原因で破局。寿退社を夢見ていた私に残ったのは、使い道のなくなった貯金。浮気相手が同じ部署だったため会社に居づらくなり、失恋を機に思い切って会社を辞めてしまいました。
貯めたお金と退職金で自分磨きに励みますが、のめり込んでしまった結果、貯金はゼロに…。未来への見通しが甘かった私の失敗談をお話します。
長年付き合っていた彼の浮気が原因で破局!
彼氏との結婚に向けて貯金をする日々
学生時代から交際し、同じ会社に入社した彼と、同僚として働きながらプライベートも尊重し良い関係を保っていたころ。結婚の話も出ていたため、将来を見据えた私は、毎月の給料やボーナスをコツコツと貯金していました。
普段は欲しいものもなるべく我慢して出費を抑えながら、貯めたお金は、盛大な結婚式と新婚旅行に海外リゾートへ行けるくらいになったのです。
ところが、幸せな将来を夢見て日々頑張っていた私に、思わぬ出来事が起こります。
彼氏の浮気が発覚!そして破局…
結婚話が宙に浮いたまま適齢期も過ぎそうになったころに、彼氏の浮気が発覚!まさかの状況にお互いが冷静さを欠き大ゲンカになりましたが、彼氏の謝罪により心を動かされ、私たちは関係を修復しようとしました。
しかし、彼氏に裏切られた気持ちをどうしても拭うことができず、破局。
浮気相手が会社の同僚だったため、私は何となく会社に居づらくなりました。長年交際していた彼氏を奪った相手の顔を見るのも辛く、仕事もしづらかったため、思い切って退職を決意します。私の手元に残ったのは、コツコツと貯めていた結婚資金になる予定だったお金と退職金という大金でした。
自分を磨き元彼と浮気相手を見返してやろうと奮起
手元にあるお金があれば働かなくても大丈夫
退職した私は、ある程度まとまったお金があるため、しばらくは働かなくても大丈夫だと考えました。失業保険の申請は行いましたが、転職活動には真剣になれず無職のまま。仕事をせずほかにやることのない私は、つい元彼と浮気相手のことを考えてしまいます。
しかし、ネガティブな自分が嫌になり、今の自分を変えて2人を見返してやろうと行動を起こします。今まで頑張って貯めてきたお金を使って、自分磨きに励むことにしたのです。
見た目を美しくすることから始める
何から自分磨きをするか考えた結果、まずは変化のわかりやすいルックスから磨くことにしました。きれいなプロポーションやおしゃれなヘアスタイルを目指し、エステやサロンに通い始めたのです。
今まで彼氏と結婚するために抑えてきたさまざまな欲求があふれだし、コツコツと貯めたお金を元手に、今まででは考えられないようなリッチなコースばかりを選択します。サロンの店員のおすすめなら二つ返事でOK!言われるがまま、施術を受けていくようになりました。
外見が整ったら内面も…次々と自己投資する日々
サロンやエステに行った甲斐もあり、ルックス面での自分磨きは一段落。しかし、元彼に「大ざっぱでガサツなところを直したら、もっとかわいく見えるのに」と言われたことを思い出した私は、落ち着いた大人の女性を目指そうと再度奮起。次は、内面もきれいになりたいと思い始めます。
私は、自分の性格や言動を見直すことで、もっと自分がレベルアップできるのではと考えつきました。そこで、日本女性としての美的感覚と淑やかさを得ようと、茶道・華道を習うことを思いついたのです。
習い事には予想外の費用が…!
茶道や華道を習おうすると、月謝だけではなく、道具や花代などの出費も必須。習い始める前にリサーチをしなかった私は、予想外の出費に驚きます。
しかし、茶道や華道のおもしろさに気づき、蓄えたお金があるからと油断して、どんどんとレッスンを積み重ねました。
そして、練習を積みレベルが上がるにつれ、茶事や茶会への参加、花展への出品など、行事が増えていくのです…。
習い事の落とし穴!レベルが上がるにつれ出費も増加
自分の技術はレベルアップ!出費も…
茶道や華道のレッスンに励んでいると、徐々に自分の目指していた落ち着いた大人の女性に近づいてきます。そしてレベルアップするにつれ、茶道や華道の先生と行動を共にすることが増えていきました。
茶道や華道の連盟に加入し、実践的な指導を受けるため講習や連盟主催の会合に参加することにもなり、技術はレベルアップする一方で、月謝以外の諸費がどんどんとかさんでいきます。
講習や会合は、無料で参加できるわけではありません。茶事への参加費や、花展に合わせた特別な花の購入費・出展料などはもちろん、参加に伴う着物や新しい道具を購入する必要もありました。
また、参加するにあたり特別指導を受けたため、先生へお礼代などを渡すことも多くあったと思います。
技術の向上に伴い免状を取ることに
少しずつ茶道や華道のレベルを上げていった私は、先生から新しい段階の技術を学ぶための許可状となる“免状”の取得を薦められます。最初の免状を無事取得した私は、せっかく取得するなら低位の免状だけでなく、さらに上を目指そうと考えました。
自分磨きのためだとさらなるレベルアップを目指しましたが、高位の免状取得には数十万単位のお金が必要です。そして、指導してくださる先生へのお礼代もどんどん増額していきました。
高位の免状を取得するには、今まで以上の勉強や技術の向上が必要で、全国にいる生徒が京都などにある大元に集まって研修を受けることもあります。宿泊を伴うような研修になることもあり、同時に増えていくのは旅費や講習費の支払い。
気づいた時には、積み重なった出費のトータルが、高級外車が買えるくらいの費用になっていて愕然としました。