損するの？得するの？元証券ウーマンの先輩がギモンに答えます！

株式投資の怖いイメージは全部これ！やっぱり大損するもの？

株式投資ではどのくらい損をするのか？

夏目「正直、株式投資ってどれくらい損するものなんでしょうか？」

福沢「一般の人が株式投資で大損するイメージを持つのは、信用取引のせいなんだよ。自分の財産以上のお金を投資できる仕組みが、信用取引。通常の株式投資では自分が買った株の金額以上に損することはないよ。」

夏目「そうなんですね。私はてっきり株式投資は失敗すると自己破産かと思っていました。」

福沢「例えば、5万円で買った株が3万円になってしまったとしても、損失は2万円だけ。
株式投資で最も怖いのは上場廃止によって株価が0円になってしまうことだけど、業績が安定している企業を選べば、そうなる確率は極めて低いから安心して。
上場廃止の多くは、子会社化などが理由なんだ。この場合は、親会社に保有している株式を買い取ってもらえるので安心してね。」

損したくない人は株式投資に向いていない？

夏目「私、絶対損したくないんですけど…株式投資に向いてないですかね？」

福沢「そんなことはないよ！誰だって損はしたくないものだからね。本当に損したくないなら銀行に預けておいた方がいいけど『それだけじゃダメ』と思って株式投資を始めようと思ったんだよね？」

夏目「そうなんです！このまま何もしなくていいのかって心配で。でもお金が減るのは嫌です！」

福沢「株を買ってから株価が下がってしまって、それを売れずに保有し続けることを『塩漬け』と言うんだけど、塩漬けにしておけば、実質損はしないよ。」

夏目「株価が下がったまま保有していても、大丈夫なんですか？！」

福沢「大丈夫。短期間で株式を何度も売買して利益を狙う投資家にとって、塩漬けは良くないこととされているけど、株主優待や配当で利益を得ることを目的とする中長期投資において、塩漬けは必ずしも悪いことではないんだよ。ただし、株式投資では、損をする可能性があることは覚えておいてね。損をしたことがない投資家はいないから。」

買った株の株価が下がった時はどうする？

夏目「実際に買った株の株価が下がった時は、どうしたらいいんですか？」

福沢「さっきの説明にあった『塩漬け』にしてもいいし、『損切り』といって、損が出ている株式を売って、損を確定させる方法もあるかな。」

夏目「塩漬けと損切り、どっちが良いんですか？」

福沢「これは、自分が『どういった投資家になりたいのか』『保有している銘柄の状況がどうか』などによって、対処法が変わるんだよ。塩漬けと損切りのどちらが良くて、どちらかは悪いということではないんだ。『塩漬け』と『損切り』の方法や考え方は、別の回で詳しく説明するから一緒に勉強していこう。」