30代女子へ注意報!彼氏とマンションローンはアリ?実録事件簿
口約束はアテにならない!彼女のその後…
筆者の知人は努力が実り、別の大手企業への転職を果たしました。しかも今後は転勤が無い職種とのこと。新築マンションへ引越し数か月が経ったころ、順風満帆の新生活を歩んでいるだろうと筆者は久しぶりに彼女に連絡をしました。そこで、ある事実を聞くことになります。
まさかの破局…マンション購入関係費用の支払いは?
なんと、筆者の知人は引っ越し後に彼と別れることになり、同居を解消していました。しかも彼は、元彼女らしい社内の別の女性と復縁しているのだそうです。同棲は内密にしておきたいと彼に言われ転職までした筆者の知人は、彼の行動にホトホト愛想をつかしているといった様子。
そこで気になるのが、マンションの所有権やローンについてです。聞くと、頭金や事務手数料は彼と折半しましたが、月々のローンの支払いは口約束であったため、彼と気まずくなってからは入金がないとのこと。毎月のローン返済は彼女がしていました。
さらに、別れてから彼が支払った頭金を返してほしいといった趣旨の連絡をしてくるようになり参っているそう。付き合っている期間は信頼関係を築けていたため、お金の約束は全て口約束だった2人は、それがアダとなり、大きく揉めている様子でした。
彼女の後悔…想定外の費用負担と会社の規定
彼女は、お付き合いの段階で彼と口約束で負担額を決め、安易にローンを組んでしまったことを後悔していました。気に入って購入したマンションなので、当面は住み続けるつもりですが、住宅ローン減税が終わるころを目途に売却も視野に入れているそうです。
現在勤めている会社の規定では、賃貸物件の場合は家賃補助が支給されるのですが、持ち家の場合は支給されないというのが彼女の負担となっていました。また、マンションの月々の管理費や修繕積立費も、ジワジワと彼女の懐事情を脅かしているとのこと。
今までの暮らしでは住居費を低く抑えることができていたので、旅行や化粧品購入など自由にお金を使っていた彼女にとって、固定費が倍増するのは辛いことです。決して払えない額ではないそうですが、我慢することが増えて精神的にストレスを感じているようでした。
住居費に関わる規定は、勤める会社ごとに細かく決まりがあります。住居手当がある会社に勤めている場合も、賃貸と購入では条件が異なるでしょう。後からこんなはずじゃなかった…とならないよう、マンション購入をする際は事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
参考:国土交通省
ローンを組む際に人をアテにするのは要注意!
マンションや車といった高額の買い物は、どの程度の余力を残してローン返済ができるかが重要になります。彼女の場合は、自力でローン返済をすることになる可能性を無視し、勢いで世帯主となりマンションを購入してしまったのが失敗でした。未婚でパートナーとマンションを共同購入する際は、特に綿密な検討をおすすめします。
文:kimmy
監修者:ファイナンシャルプランナー歴5年 北野小百合