日経平均株価って何?株価が上下する要因とは
これまでに投資や株取引を行った経験が無い人でも、毎日のニュースで必ずと言っていいほど「日経平均株価」という言葉を聞いているのではないでしょうか。
自分たちにはあまり関係のないこと、と思っている方もいるかもしれませんが、実は日経平均株価は、私たちの生活に密接に関係しています。日経平均株価は何を示しているのでしょうか。
日経平均株価って何を示しているの?
日経平均株価は、日本経済新聞社が東京証券取引所一部に上場する企業の中から225銘柄を選び、その株価を合計、平均して指数化したものです。
日経平均株価の算出の元となる225銘柄は、各業種間のバランスに配慮し、特に業績の良い企業が選ばれています。
例えばトヨタ・味の素・富士フイルムなど、その多くは誰もが知っている、日本を代表する企業です。ですから、日経平均株価を見れば、株式市場全体の様子をつかめるというわけです。
日本経済新聞社は、原則として毎年秋に定期的に銘柄の入れ替えを行っています。この他にも、企業の不祥事や事件、上場廃止や東証2部への移動(指定替え)などが起きると、臨時で銘柄の入れ替えが行われます。
日経平均株価が上下する要因
毎日のニュースで「本日の日経平均株価は、昨日より○円上がりました(下がりました)。」と報道されていますよね。なぜ日々、上がったり下がったりするのでしょうか。
会社の株価が上下する要因は、次のように複数あります。
1.会社の業績
その会社の業績が良くなると、配当金が増えて株主に還元される。
→人気が出て、その会社の株を買いたい人が増える。
→株価が上がる。
(株価が下がる場合はこの逆)
2.為替
輸出を行う会社は円安になると利益が増える傾向にある。
→株価が上がる
輸入を行う会社は円高になると利益が増える傾向にある。
→株価が上がる
(株価が下がる場合はこの逆)
3.金利
金利が上がる。
→株価は下がる傾向にある
金利が下がる。
→株価は上がる傾向にある
4.国内外の景気
外国で事業展開している会社の株価は、日本国内だけでなく、現地の景気にも左右される。
5.自然災害や異常気象、ウイルスの蔓延など
例1)海外にある自社工場が現地を襲った台風被害に遭い、商品の生産が遅れた。
例2)感染症が世界中で拡大した
→株価が下がる恐れがある
6.国内外の政治情勢など
例)政権交代、政策転換、アメリカ大統領選挙、イギリスのEU離脱(ブレグジット)などが発生した。
→株価が影響を受ける可能性がある
会社の株価が上下する主な要因
日経平均株価に採用されている銘柄もみな同様に、これらの要因によって株価が上がったり下がったりします。その値動きに日経平均株価も影響を受けて上下するのです。
日経平均株価は、225銘柄の株価をひとつにまとめたものだと考えれば、わかりやすいでしょう。
これらの他に、投資家の動向も株価を左右します。
投資家は、投資対象の会社について細かく分析したり、他社との比較などを行ったりして未来を予測します。
投資家の期待が高まれば株が買われ、株価は上がります。逆に、もはや利益が出ることが見込めないと投資家が判断した場合には株が売られるので、株価は下がります。