今注目の「SDGs」「ESG投資」とは?投資先として選ぶ新しいポイント
ESG投資の投資先を選ぶには
では、ESG投資の投資先はどのように選べばよいのでしょうか。
これは、と思う企業のホームページなどで企業理念や環境問題や社会問題への取り組み、企業統治のあり方を地道にチェックすることもいいでしょう。
しかし、チェックをしたうえで投資先としてどのくらいのバリューがあるかどうか、判断するには専門的な知識が必要です。
そこで判断材料として活用したいのがESG指数です。
ESG指数とは、企業をESGの観点(環境=Environment、社会=Society、企業統治=Governance)から評価し、その評価において優れた企業で構成された株価指数のこと。評価のポイントは指数により異なりますので、その点もふまえてチェックします。
ESG指数に採用されていれば銘柄のスクリーニングができますし、株価指数自体の値動きを見て、そもそも投資すべきかどうかの判断材料になるでしょう。
主なものを挙げてみましょう。
ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックス(DJSI World)
世界的に有名なESG指数。S&PグローバルBMIを構成する2,500銘柄の中から、経済、環境、社会的観点での評価の高い企業を選別して構成される株価指数です。
S&P/JPXカーボン・エフィシェント指数
東証株価指数(TOPIX)の構成企業を対象として、売上高あたりの炭素排出量や環境情報の開示状況に着目している指数です。
MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数
MSCIジャパンIMIトップ500指数(時価総額上位 500 銘柄)構成銘柄の中から、ESG評価に優れた企業を選別して構築される株価指数。
モーニングスター社会的責任投資株価指数(MS-SRI)
モーニングスター株式会社と特定非営利活動法人パブリックリソースセンターが共同で開発した日本企業を対象とした社会的責任投資(SRI)株価指数です。
SNAMサステナビリティ・インデックス
ESG評価と株式価値評価を組み合わせた株価指数。SNAMはSompo Japan Nipponkoa Asset Management (損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント)が算出・公表しています。
MSCI日本株女性活躍指数(WIN)
MSCIジャパンIMIトップ500指数の構成銘柄のうち、女性の活躍推進に優れた企業を選別して構築される株価指数です。
欧米などの運用会社による、日本株を対象にしたESG指数を日本の運用会社に提供する動きも出ており、今後はESG指数に連動するファンドが増える見通しです。
ESG指数は、日本の年金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)でも設定しており、ESG投資はますます拡大していくでしょう。
まとめ
SDGsを意識した行動は投資家にも求められています。
世界の持続可能な開発目標を実現させることは、ひいては個人の暮らしを豊かにすることにもつながることです。
ESG投資を取り入れて、社会貢献とともに個人の目標達成を目指してください。