2019年は信用スコアが広がるか 変わる個人の信用力情報

マネーケア

あなたの周りには、おそらく2種類の人がいるのではないでしょうか。信用できる人と、信用できない人です。「あの人は信用できる」「この人はちょっと心配」、そんな個人の信用力を客観的に計る「信用スコア」が最近注目され、広がりつつあります。

あなたの信用スコアはいったいいくつでしょうか?
今回は信用スコアとはどんなものか、ご紹介します。

■大手が続々参入! 個人の信用力を数値化する信用スコア

信用スコアとは、個人の信用力を数値で表したものです。サービスによって細部は多少異なりますが、ウェブサイトやスマホのアプリに学歴・職業・年収・住まい・現在のローンの有無などの必要情報を入力すると、自分の信用スコアを算出することができます。

信用スコアがすでに広まっているのが中国です。スマホの決済アプリ「支付宝」(アリペイ)に付属している「芝麻信用」(ジーマしんよう)というサービスが広まっており、活用されています。

日本では、みずほ銀行とソフトバンクが設立した「J.Score」(ジェイスコア)がその草分け的な存在です。
しかしここにきて、LINE、NTTドコモ、ヤフーなど、IT・通信系の大手がこぞって参入を表明。2018年末ごろからキャッシュレス決済アプリが流行っていますが、それに続くブームの兆しが出てきています。

■個人向け貸付に利用される信用力情報

信用スコアは、主に個人向け貸付に利用されています。個人向け貸付では、信用力がとても大切です。

たとえばあなたが、何かモノを人に貸すとします。このとき、信用している人には、比較的安心して貸し出すことができるでしょう。しかし、信用していない人に貸すのはちょっと怖いですよね。ちゃんと返ってこないのでは? はたまた壊されてしまうのでは? そう思ったら、そもそも貸さなかったり、あるいは貸してもすぐに返してもらったりするかもしれません。

信用スコアがわかれば、まったく見ず知らずの人に対しても、これと似たような判断ができるようになります。「信用スコアがいくつ以上あるから、きっとこの人は信用できる」と考えられるからです。

先に紹介したJ.Scoreでは、信用スコアを使った「レンディング」(貸付)サービスを行っています。信用スコアが高いほど、より低い利率で多くのお金を借りることができます。その上、一定のスコア以上になるとお得な特典が受けられることも。なんだかずるいと思われるかもしれませんが、クレジットカードやローンなども、使うときに審査がありますね。それと同じことです。

また、KDDIはスマホ経由でお金を借りて、そのまま「auPAY」で決済ができるサービスを開始予定。1回あたり最大50万円まで借り入れができるようになるそうです。これも、利用にあたっては審査に通る必要がありますから、一定の信用力が試されているといえます。

さらに、すでに5億人以上が信用スコアを利用しているという中国では、信用スコアが一定以上ならレンタカーやスマホなどを借りる際のデポジット(預かり金)が不要になったり、出国の際のビザが取りやすくなったりする特典なども出てきているといいます。

ここから考えると、信用スコアが利用されるシーンは、今後日本でもますます増えてくるのではないかと思われます。

■信用スコアを上げるにはどうしたらいいのか

信用スコアは一度算出したらそれで終わり、ではありません。その後の行動によって変動する場合があります。

J.Scoreの場合、最低限答えなくてはいけない質問は20問ですが、その他合計160問程度ある質問に答えると、スコアが上がる可能性があります。すべてに答える必要はありませんが、多く答えたほうが上がりやすいようです。

また、運動や学習、睡眠などの正しい習慣を身につけ、記録することでスコアが上昇する仕組みも。スコアアップと健康が一緒に手に入るかもしれません。

さらに、みずほ銀行やソフトバンク、ヤフーなどを利用している人は、それらの情報を連携することでもスコアが上昇する可能性があります。

しかし、マイナスの行動をすれば下がることもありますし、クレジットカードの滞納などがあれば最終的に借りられなくなることもありえます。信用スコアを下げない行動が求められるともいえます。

■まとめ

信用スコアは、これまでは目に見えなかった個人の信用力情報を、数字で目に見えるようにするサービスです。利用されている分野はまだ一部ですが、今後さまざまなシーンで使われるようになれば、信用スコアの向上が生活を豊かにする鍵となる時代になってくるかもしれません。
今後の動向から目が離せません。

頼藤 太希

(株)Money&You代表取締役/マネーコンサルタント 慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Mone...

プロフィール

ABOUT

マネリーは「マネー・投資に興味ある女の子のための情報メディア」をコンセプトに「働く女性に、未来への投資を提案・サポートする」というミッションのもと、貯金、投資、セミナーなどオトナ女子になるため情報メディアです。

最新記事