資産運用に活かせる資格5選! 特徴は?難易度は?

資産運用に活かせる資格5選! 特徴は?難易度は?
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資産運用に活かせる資格4:宅建(宅地建物取引士)

宅建は、いわば不動産取引のプロのための国家資格です。

不動産の購入・賃貸をする際、契約者には契約において重要なことを説明するための重要事項説明書が発行されます。重要事項説明書には、取引する物件や情報に関する大切なことがたくさん書かれています。宅建に合格した宅建士は、この重要事項説明書の内容を説明する「重要事項の説明」ができるようになります。

重要事項の説明は、不動産取引の際に必ず行う決まりになっています。また、不動産会社は従業員の5人に1人以上は宅建士にする必要があります。したがって、とても需要のある資格です。不動産会社への就職・転職などにもとても役立つでしょう。実際、宅建の受験者数はさまざまな国家資格のなかでも多く、毎年20万人ほどが受験しています。

宅建の資格を取り、不動産の専門知識を身につければ、不動産投資にも役立ちます。重要事項説明書の内容を細かくチェックすることで投資する物件のことを詳しく理解できますし、万が一不利な契約内容が盛り込まれていても気づくことができるでしょう。また、不動産の取引をする際にも、宅建を持っている人であれば信用度が増すでしょう。

宅建の資格データ

【主催団体】
一般財団法人 不動産適正取引推進機構 

【試験時期】
10月(2020年からは新型コロナの影響で12月に実施する地域もある)

【難易度の目安】(5段階評価)
★★★★

【合格率】
17.9%
(※2021年10月試験の結果より)

【受験料】
8,200円

資産運用に活かせる資格5:証券アナリスト

証券アナリストは、株式市場・債券市場・金融市場・商品市場にあるさまざまな金融商品を分析し、投資に適しているかを判断する仕事です。また、金融商品だけでなく、景気の動向や国際情勢などの分析も行います。

証券アナリストになるために必須の資格はないのですが、証券アナリストの資格を取得すれば、証券アナリストの分析手法・ポートフォリオの考え方、財務諸表の見方、市場と経済の動向などを専門的に学べます。また、投資家に向けて投資に関わるさまざまな情報を発信するアナリストレポートなども深く読み込めるようになり、投資先の理解につながるでしょう。実際、証券アナリストは、証券会社・銀行・保険会社・事業会社・投資会社など、金融関連の会社に勤める人がたくさん受験しています。

証券アナリストの資格としては、CMA(日本証券アナリスト協会認定アナリスト)が知られています。証券アナリストの試験を受験するには、日本証券アナリスト協会が実施する通信講座(第1次レベル講座・第2次レベル講座)を受講する必要があります。各講座で専門的な知識や分析技術などを学んだあと、テストを受けます。また、あわせて3年以上の実務経験を積むことで正式に証券アナリストとして認定されます。

証券アナリストの資格データ

【主催団体】
日本証券アナリスト協会

【試験時期】
第1次レベル講座:4月下旬・9月下旬または10月上旬
第2次レベル講座:6月

【難易度の目安】(5段階評価)
★★★★★

【合格率】
第1次レベル講座:48.6%(2022年春)
第2次レベル講座:54.8%(2022年)

【受験料】
第1次レベル講座:講座受講料60,000円、試験受験料13,000円
第2次レベル講座:講座受講料57,000円、試験受験料15,000円

資産運用に活かせる資格を5つ、紹介してきました。資産運用そのものは、資格がなくてもできますが、資産運用について詳しくなることで、より投資がしやすくなったり、お金を上手に増やせるようになったりするでしょう。なにより、自分の知識が広がり、スキルアップにもつながりますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

高山 一恵

(株)Money&You取締役/ファイナンシャルプランナー(CFP) 2005年に女性向けFPオフィス、株式会社エフピーウーマンを創業、10年間取締役を務め...

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