リタイアした人はどんな投資をしている? 不動産投資は年金がわりになるのか
不動産投資のメリット・注意点
では、不動産投資のメリットと注意点をまとめましょう。
メリット1: 安定した家賃が得られる
ローン返済が終われば家賃が、毎月安定して得られます。
ただし、相場とかけ離れた家賃では入居する人がいなくなってしまいます。地域の相場など総合的に考えて決めましょう。
メリット2: 融資を受けて投資ができるので投資の効率がいい
株式投資などでは、投資のために融資を受けることはできません。しかし、不動産投資であれば物件が担保になりますので融資を受けることが可能です。
メリット3:インフレ対策になる
インフレになると、物価が高くなり、お金の価値が下がります。1000万円の貯蓄があってもインフレが進めば、インフレ前の貨幣価値から下がってしまいます。
しかし、不動産などの現物資産はインフレの影響を受けにくいと言われています。インフレになって物価が高くなれば、家賃を値上げすることもできますからインフレに強い投資方法と言えるでしょう。
メリット4:団信が利用できる
ローンが残っている期間に、万が一のことがあった場合には、物件はそのままでローンが無くなるのが、団体信用生命保険(略して団信)です。
ローンを組む時に団信にも加入しますから、万が一の時には家族への生命保険がわりにもなります。
不動産投資にはさまざまなメリットがあることがわかりました。
続けて、注意点も見ていきましょう。
注意点1:優良物件の見極めが難しい
不動産投資を成功させるには、入居者に選ばれる優良物件であることが不可欠です。
そのため、生活者の視点で物件を厳しく選びましょう。不動産投資には、オフィスビルやホテル、駐車場などを投資対象にしているものもありますが、その業界に詳しくなければ、まずは需要が大きい首都圏のワンルームマンションなどから始めるとリスクは低いと言えそうです。
注意点2:空室のリスクがある
入居者が退去したら、クリーニングやリフォームをして入居者募集をするので、入れ替わりの時期に空室は避けられません。
そのために、ある程度の余裕資金を確保しておく必要がありますが、空室期間をなるべく短くするためには、優良物件を選ぶことが肝心です。
そして、賃貸付けが得意な賃貸管理会社と組みましょう。しっかりした業者と組むことで、賃貸物件を借りたいお客さんと、オーナーをマッチングしてくれます。
家賃相場だけではなく、内装のトレンドなども相談できると心強いですね。
注意点3:維持管理に手間や費用がかかる
入居者が退去したタイミングではなくても、電気や水道の設備の故障などがあれば、オーナーが対応しなくてはなりません。
自分一人で対応するのは、実際に難しいことも多いでしょう。本業があったり、老後で体調に不安があったりすればなおさらです。そのため、維持管理を依頼できる業者がいると安心です。
信頼できる賃貸管理会社と組むことは、投資物件選びと同じくらい重要です。何かあったときでもスムーズに対応することができるので、コストをかけるだけの価値があります。
不動産投資は長期にわたるので、業者選びもまたしっかりと行いましょう。
不動産投資は、上手に利用すれば長期にわたって安定した収入が得られる投資として、私的年金がわりになります。
まざまな投資先のひとつとして、考えてみてはいかがでしょうか。