「FIREで海外移住」候補はどこ? 各国の生活費・住居費を解説
●FIREの海外移住候補1:タイ
・4人家族の生活費(住居費なし):245,544円
・1人暮らしの生活費(住居費なし):68,160円
・市内中心部のアパート:49,998円
・郊外のアパート:27,146円
・タイでの生活費は平均して日本より38.04%低い
・タイの住居費は平均して日本より39.41%安い
タイの物価は日本よりも総じて安め。一般的なレストランでも、日本なら平均900円かかるところ、タイでは平均265円。ご飯1kgも日本526円に対してタイは149円ですから、生活費はずいぶん安く済みそうです。交通費や通信費なども、おおよそ日本の半額程度で済んでしまうようです。また住居費も都市部平均で5万円、郊外なら2.7万円と、日本では考えにくい安さですね。
ただ、これらはあくまで現地のものの価格。たとえば日本食レストランで日本食を食べたり、日本から輸入された食材を購入したりすると、相応の値段になるようです。
●FIREの海外移住候補2:ベトナム
・4人家族の生活費(住居費なし):216,574円
・1人暮らしの生活費(住居費なし):60,678円
・市内中心部のアパート:50,181円
・郊外のアパート:32,223円
・ベトナムでの生活費は平均して日本より43.48%低い
・ベトナムの住居費は平均して日本より43.91%安い
タイ以上に物価が安いのがベトナム。ベトナムでは、日本の3分の1から5分の1ほどの値段で買い物ができるそうです。NUMBEOのデータによると、米国ニューヨークの生活費を100としたときの生活費指数は39.01(ホーチミン)と、東南アジア諸国の中でもかなり安い水準。日本は85.61(東京)ですから、安く感じるのも当然でしょう。ネット代も月1429円ですから、あまり負担になりません。
アパート費を見ると、タイよりも多少高いようですが、それでもタイ同様、生活費を大きく節約できるでしょう。
●FIREの海外移住候補3:カンボジア
・4人家族の生活費(住居費なし):296,212円
・1人暮らしの生活費(住居費なし):83,103円
・市内中心部のアパート:58,543円
・郊外のアパート:33,309円
・カンボジアでの生活費は平均して日本より27.35%低い
・カンボジアの住居費は平均して日本より33.19%安い
カンボジアの物価も安く、日本の3分の1程度。日本人在住者も多いため、日本食レストランも充実しています。
カンボジアで注意したいのは電気料金。カンボジアでは、経済成長に合わせて電力需要が伸びるなか、発電能力が不足。ラオスやベトナム、タイといった近隣諸国から買い取っているため、電気料金が高い傾向があります。カンボジアは熱帯のモンスーン気候で1年を通じて高温多湿。エアコンの利用料金には注意が必要そうです。
●FIREの海外移住候補4:ミャンマー
・4人家族の生活費(住居費なし):228,184円
・1人暮らしの生活費(住居費なし):64,134円
・市内中心部のアパート:88,874円
・郊外のアパート:46,299円
・ミャンマーの生活費は平均して日本より47.34%低い
・ミャンマーの住居費は平均して日本より7.89%安い
ミャンマーの生活費は日本より47.34%低いとのこと。飲食費、交通費、通信費…どれをとっても日本より一回り安いようです。しかし、住居費は別です。ミャンマーではこのところ、海外企業が多数進出しているため、家賃が高騰しています。環境のいい都市部だと、東京とそん色ない価格になっていることもあるようです。
●FIREの海外移住候補5:インドネシア
・4人家族の生活費(住居費なし):203,602円
・1人暮らしの生活費(住居費なし):58,281円
・市内中心部のアパート:34,483円
・郊外のアパート:21,431円
・インドネシアでの生活費は平均して日本より48.76%低い
・インドネシアの住居費は平均して日本より60.71%安い
今回紹介する6カ国のなかでもっとも生活費・住居費が安いのはインドネシアでした。インドネシアの平均月収[ty2] は170米ドル(約23,000円)ほど。地元の方もその月収の中で生活していくのですから、生活費や住居費もそこまで高くはありません。NUMBEOによると、市内中心部のアパートでも3.4万円ほど。日本より6割も安いのですから、生活費を大きく節約できそうです。
●FIREの海外移住候補6:シンガポール
・4人家族の生活費(住居費なし):473,381円
・1人暮らしの生活費(住居費なし):130,097円
・市内中心部のアパート:302,627円
・郊外のアパート:216,559円
・シンガポールでの生活費は平均して日本より27.19%高い
・シンガポールの住居費は平均して日本より212.33%高い
インドネシアとは逆に、今回紹介する6カ国のなかでもっとも生活費・住居費が高かったのはシンガポールでした。東南アジアの国々は物価が安いイメージがあると思いますが、シンガポールは例外です。前回の記事で紹介した通り、シンガポールは税金は安いのですが、生活費・住居費は高くなっていて、特に家賃は郊外のアパートでも20万円以上と、少々考えにくい値段になっています。