保険には失敗と成功どちらの可能性も!賢く利用するためには?

保険で失敗しないためにはどうしたらいい?
自分にとって必要な保険がどうか見極める
いろんな種類の保険に加入すればそのぶん安心感は増しますが、月々の保険料もアップしてしまいます。保険料の支払いが苦しくならないように、必要な保険と不要な保険の見極めが大切です。
たとえば医療保険を例に挙げると、公的制度である程度カバーできる場合があります。勤務先によっては保障が手厚くなることもあり、いざ必要になったときに「医療保険が不要だった」と気づく人もいるようです。
他にも、「ガン保険と医療保険に入っているけど、医療法研にガン特約がついていた」など保障内容の重複例も挙げられ、保険の必要性をじっくり検討する必要があります。
月々の収入から保険料の上限を考える
「保険料の支払いが苦しい」という失敗は、月々の収入との見比べができていないことが原因です。収入に対して保険料が占める割合から、どれくらいなら無理なく払えるかを見極める必要があります。
保険料の上限額を決めるには、世帯収入をはじめ、婚姻の有無、家族構成などいろんな要素が関わってきます。保険の平均額を調べようにも、年齢ごとに差があるなど明確な数字を出すのはなかなか難しいもの。まずは自身の収入から保険料支払いに充てられそうな金額をざっくりと出し、いくつかの平均額と見比べてみるといいでしょう。
更新のタイミングに注意!保険料は毎月チェック
保険には更新型と更新のないものがありますが、更新型を選んだ人は注意が必要。契約から5年、10年など決められた保険期間が満了するタイミングで保険は更新され、その時点での年齢や保険料率によって月々の保険料が再計算されるからです。
更新型の特徴は、契約当初の保険料が安いこと、更新のタイミングで見直しができること、保険期間の途中で病気になっても更新できることなど。これらの特徴はメリットと言えますが、更新のタイミングを気にせずそのまま放置していると、保険料が大幅にアップする場合もあります。
更新型の保険に加入する場合は、更新タイミングを把握し、きちんと見直すことが大切。うっかり忘れてしまうこともあるので、月々の保険料の確認を徹底すると見逃しを防げますよ。
相談先は複数あると安心!無料サービスも活用しよう
保険の知識があまりないという人は、複数の相談先を決めておくと安心です。一か所に絞って相談すると、他との比較ができずリスクが高くなってしまうもの。また、相談先によって扱われる保険会社(商品)が異なっていることも忘れずに。相談先をいくつか用意することで、1つの意見に流されず複数の保険商品を見比べて判断できます。
また、保険の相談先にはいくつか種類があり、窓口や電話で相談などさまざまです。気軽に相談できる先を選んでおけば、思いついたときに相談しやすいのでおすすめ。無料サービスも活用しながら保険の検討を進めると、費用の節約にもなるでしょう。
保険は“加入すれば安心”というものではない
保険に加入して安心する人もいますが、大切なのはその保険が“自分にとって必要な保障内容であるかどうか”。いざというときに「実はこの項目は保障に含まれていなかったのか…」と後悔したり、不要な保険に加入していたりすると、結果的に「失敗したかも」と感じる原因になります。加入時にじっくり検討することはもちろん、加入後の見直しも含めて、賢く保険を利用しましょう。
文:メロンサイダー
監修者:ファイナンシャルプランナー歴5年 北野小百合