投資しても資産が増えない5つのNG行動
NG行動その4 目先の出来事や人の意見に流されがち
2020年が始まったとき、誰が今のような新型コロナウイルスの感染の拡大や、人々の生活の大きな変化を予想できたでしょうか。将来に不安を感じて今まで投資してきた資産を売却してしまった人もいるはずです。しかし、投資の基本は長期運用です。いますぐ必要でないお金なら売却せずに継続しておいた方がいいでしょう。
さらに、金融商品を選ぶ時も、営業マンの言いなりになって自分でよく調べずに購入してしまったり、人に勧められたからといって理解できない金融商品を購入してしまったりすることはやめておきましょう。
他にも、絶対値上がりするとか、元本保証という言葉にも注意が必要です。人の意見に流されないためには、自分自身で投資に対する知識をつけることと、投資の方針をしっかりと決めておくことです。
NG行動その5 分散投資をしていない
長期運用と同じくらい重要なことは、自分のお金を複数に分散して投資することです。例えば株式投資しかしていない場合、株価下落は資産の減少に直結します。しかし、株式と値動きの異なる商品や影響を受けにくい商品にも投資をしていれば、株価下落の影響は限定的になります。そこで、資産を個別の株式投資、債券投資信託、外貨預金など分散しておくことでリスクを低減させることができるのです。また、日本だけでなく、先進国、新興国など世界の国々に分散することでリスクを低減することができます。
さらに、時間の分散も有効です。一度にまとまった金額を投資してしまうと、購入した金額よりも増えるか減るかしかありません。しかし、同じ投資金額だとしても、時間を分散して購入することで高値つかみをすることを防ぎ、購入単価を平均化することができます。安いときだけを狙って購入することが難しいので、定期的に自動で積み立てできる仕組みが便利です。
資産を増やしたいなら自分の行動を見直すことも大切
せっかく投資をしても資産が増えないと思っているのであれば、きっとNG行動をとっているはずです。投資は少額からでも時間をかけて資産を築いていくもの。10年後には自分の資産が大きく育っているという希望を持って楽しみに待ちましょう。
執筆者:ファイナンシャルプランナー(CFP) 黒須 かおり