資産運用の基礎の基礎 投資と投機は何が違うの?

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投機は短期間で利益を求める

一方、同じ株式の取引でも、購入した当日に売却をするといったデイトレードは投機にあたります。
ひとつの企業を株主として応援する、というスタンスではなく、あくまでも儲けのために株価が下がったら購入、上がったら売却、というタイミングを図って取引を繰り返すことで利益を出すことを目指します。

株価は1日の間にも値動きがありますので、うまくいけば利ざやを稼げますが、決してそのような時ばかりではありません。
株式投資なら長い目で見て下がる時もあれば上がる時もある、長期的には上がっていく、と考えられることでも、投機的取引は短期で決着するものなので、利益も損失もすぐに確定するという特徴があります。

FPオススメの資産運用方法とその理由

このように、投資と投機は似てはいるものの、利益が出るまでの期間に大きな違いがあることがわかりました。
では、実際に資産運用する場合には、どちらを選んだらよいのでしょうか。

会社員などで本業があるなら、デイトレードのように一日中株価をチェックすることなどできませんし、短期の取引に一喜一憂してしまうことにもなりかねませんので、長期的にじっくり取り組める投資が適しているでしょう。

資産運用に時間と手間をかけられる環境にある場合でも、投機は大きな利益を得ることもあるかわりに損失も大きくなりがちで、リスクの大きい取引です。
着実なリターンを望むなら、投資を選ぶべきです。
具体的には、長期保有を前提とする株式投資、長期でコツコツ積み立てで投資信託、不動産投資などが適しています。

資産運用の始め方

資産運用を始めるには、まずは貯蓄が必要です。
投資は元本保証ではありません。リスクを小さくすることは可能ですが、ゼロではないのです。緊急予備資金となる貯蓄は、月の収入の3~6カ月分は確保したうえで、資産運用をするようにしたいですね。

そして、次に大切なのは業者選びです。株式投資や投資信託なら、手数料などのコストが安いインターネット証券会社がオススメです。
セキュリティがしっかりしていたり、問い合わせがしやすかったり、といったポイントも重要。長く付き合うことになるので、自分に合ったところを選びましょう。

まとめ

投資と投機は似て非なるもの。
違いを知って、自分にとって最適な資産運用を始めましょう。

タケイ 啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。 36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務...

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