知らないと損! 新社会人が知るべきお金のこと

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社会人になったら、節税対策は早めがオススメ

控除のひとつである所得税は、給与額からおよその金額を概算し、差し引かれています

しかし、所得税の金額が確定するのは、1年間の支給額が確定する12月。そこで12月に改めて所得税を計算すると、すでに払った分より多いこともあれば少ないこともあります。

そこで、年末には所得税の控除を調整します。払い過ぎていれば戻ってきますし、少なければ追加で払うことになります。
これが、「年末調整」です。

年末調整で、お金が戻ってくると嬉しいですね。そのためにできることが、節税対策と言われているものです。

所得税は、所得に対して課税されます。所得とは、収入から所得控除を差し引いた金額です。
つまり、所得控除が多ければ所得が少なく計算されて、その分所得税も少なくすることができるという仕組みです。

所得控除のひとつ、「生命保険料控除」は、生命保険や医療保険などの保険料が、最高12万円まで、収入から差し引けることになっています。
また、iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)に加入すると、掛け金が全額所得控除になります。
掛け金は月5,000円からですが、上限は会社員・公務員の場合で1万2,000円~2万3,000円、フリーランスの人が6万8,000円です。

節税にもなるiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)に早めに加入しておけば、年末調整の際に申告をして税金が戻ってくる可能性があります。
ただし、iDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)は基本的に60歳までは払い戻しができません。貯蓄もしながら、無理のない範囲で加入を検討するとよいでしょう。

住民税は社会人2年目の6月から支払い開始

さて、社会人1年目には控除されていませんが、2年目の6月からは住民税が控除されることになります。それは、住民税とは前年の収入に対して課税されるものだからです。
来年4月、昇給していったん手取りが増えても、6月からは住民税が差し引かれるので手取りが減ります。
あらかじめ想定しておき、手取りが減った時に慌てないようにしておきたいですね。

まとめ

新社会人になると、受け取るお金の増加とともに、その分責任も増えていきます。社会保険料や税金の支払いは社会全体のためにも必要ですが、お金は自分のためにも使いたいですね。
社会保険料や税金の仕組みを知って、お金を有意義に使いましょう。

タケイ 啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。 36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務...

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