結婚前に彼氏と話しておきたいお金のこと

結婚・出産

結婚を機にマネー相談に訪れるお客様は沢山いらっしゃいます。
結婚式の費用をはじめ、新婚旅行、結婚後の生活費用など、結婚にはそれなりのお金がかかってきます。中には、彼氏が結婚式の準備や貯蓄に協力的ではないとのご相談もちらほら。
今回は、結婚前に彼氏と話しておきたいお金について一緒に考えていきましょう。

女性側の離婚申し立ての約40%が、お金が原因

結婚とは、結婚式を挙げて終了ではありません。この先ずっと一緒に暮らしていくことになります。ですので、お互いの価値観を共有しておくことは大切ですね。その中でも、特にお金の価値観については重要です。

なぜならば、結婚後お金に関する価値観の違いが原因ですれ違い、離婚を申し立てる女性はとても多いのです。
司法統計年報(2015)によると、離婚動機の1位が「性格が合わない」(40.5%)、2位が「生活費を渡さない」(28.3%)、3位が「精神的に虐待する」(25.6%)でした。2位以外にも、7位に「浪費する」(11.3%)がランクインしています。2位と7位を合わせて39.6%と、お金が原因の離婚申し立ては約40%にものぼります。
のちのち、お金のトラブルで離婚するというような事態を避けるためにも、お金の話を結婚前にしておく必要があります。

彼氏の夢やビジョンを聞いてあげることからスタート

お金の話は面倒と考える男性は少なくありません。ですので、いきなりお金の話ではなく、彼氏の夢や将来ビジョンを聞くことから始めましょう。その中で、自分との将来はどう描いているのか聞き、それを紙など形にし、「見える化」していきます。そこから、夢やビジョン、ライフプランを実現するには、いくらお金がかかるのかという話に繋げていき、お金の価値観を擦り合わせていきましょう。

自分との生活を大事にしてくれる男性であれば、価値観を話し合うことで、これから一緒に生活していくという自覚や責任感が芽生えるでしょう。

お互いのお金を「見える化」する

次のステップは、お互いの貯蓄額、収入額、支出額を「見える化」することです。この場合、女性から開示すると、男性も応じやすくなります。
ただし、女性は貯蓄額を少なめに申告した方が良いです。なぜならば、女性は何かと物入りですし、将来的に何が起きるかわからないからです。隠し財産があった方が家計円満になっていることが多いと感じます。

収入は給与明細を見せ合えればベストですが彼氏が開示を渋ることもあるでしょう。理由としては、「将来の小遣いが少なくなり、趣味や贅沢に使えなくなるのではないか」という思惑があるからです。
ですので、「現状、費やしている趣味の分は確保する」というようなルールを決めれば男性側も開示しやすくなります。男性にとっては、自由に使えるお金があるのかどうかがポイントなのです。また、この時に、お互いどういったモノにお金を使っているのか、満足しているのかを共有できると良いですね。

続いて、お金の話をしない夫婦がどうなってしまうのかを確認してみましょう。

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頼藤 太希

(株)Money&You代表取締役/マネーコンサルタント 中央大学客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。...

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