エアコンの電気代、つけっぱなしかこまめに消すかどちらが得!?

貯金・家計

猛暑・酷暑・極暑…そんな厳しい暑さがつづく季節には、エアコンが大活躍しますが、エアコンの快適さを肌で感じながら涼しい顔ばかりしてはいられません。やはり気になるのは、その電気代です。

日中35分の外出なら付けっぱなしがお得

エアコンの電力消費量は、稼働中ずっと同じではありません。エアコンをつけた直後から設定温度に達するまでの間に電力を一番消費するということは想像がつきやすいですが、実は、設定温度と外気温の差が大きいときも電力を膨大に消費します。それなら、こまめに消すよりずっと付けっぱなしの方がお得なのでしょうか?

ダイキン工業が2016年に大阪市の築10年鉄筋コンクリート造マンションで実施した実験によると、日中(9:00~18:00)は、35分以内の外出、夜間(18:00~23:00)は、18分以内の外出なら付けっぱなしがお得という結果がでています。建物などさまざまな条件によっても多少違いはありますが、寝苦しい夜はこまめにオンオフを繰り返すほうがお得のようです。

エアコンの電気代をもっと節約するために

エアコンとのお付き合いでは、付けっぱなしかこまめに消すか以外にも電気代の節約につながる省エネ方法があります。
(1) 設定温度を控えめにする(冷房は28℃が目安)
(2) 旅行などの長期外出時にはプラグを抜く(待機電力削減)
(3) 使用台数を減らして家族で一緒に涼む
(4) フィルターをこまめに掃除し目詰まり解消
(5) カーテンで窓からの熱をさえぎり、室内の気温上昇を防ぐ
(6) 扇風機で空気を循環させ効果を高める

また、エアコンに過度な負担をかけて電気代をアップさせないためには、部屋の広さに合ったエアコンを選ぶことも大切です。エアコンのカタログには、8〜12畳のように部屋の大きさの範囲が書いてあります。
小さいほうの数字は、木造住宅南向き和室の場合を表し、大きいほうの数字は、鉄筋アパート南向き洋室の場合を表しているってご存知でしたか?

まとめ

エアコンの使用方法等から電気代を抑える工夫についてお話してきましたが、2016年に始まった電力自由化をうまく活用して電力単価の安い電力会社に乗り換えれば、さらに電気代を節約できるかも知れません。
また、すだれで日差しをさえぎったり、打ち水をまいたり、夏野菜で体の中から冷やしたり、通気性や肌触りのよい服装を選んだりと「涼」をエアコン以外から得る方法もあります。道具と知恵で「涼」を感じることで、暑い季節を無理せず快適に過ごしましょう。

杼木 美絵

ファイナンシャルプランナー(CFP®)・行政書士 子どもが1歳の時、ファイナンシャルプランナーを目指して、勉強を始め、CFP®(FP協会認定)を取得。その後...

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