FPが教える 10万円給付金のNGな使い方
子ども(小学生以上)のNG 子どものいいなりになってお金を使う
YouTubeなどいろいろなところから情報を得る小学生以上の子どもたちは、この10万円のこともよく知っています。学校で自分達の10万円について話題になったこともあるようです。筆者も子どもに「私の10万円でウォークマン買うから」と言われましたが、即却下しました。
親が養っているうちは子どもの言いなりにならず、子どもの将来につながるような塾代・書籍代に使いましょう。
子ども(乳幼児)のNG 家族の生活費に使う
いっぽう乳幼児は10万円もらえるニュースを見ても「自分のお金」と主張しませんので、使い方は親が決めることになります。だからといって家族の生活費として散財するのはNG。子どもの分として受け取る10万円なので、子どものために使いましょう。
記念写真の撮影、自転車、スポーツ用品など、普段ならちょっと買うのをためらう位の値段の物に使うと、数年後「コロナの時にもらったお金で買ったね」と思い出として子どもと話すこともできます。
FPの筆者はこう使った 困っている業種の助けに
フリーランスである筆者は、コロナの影響をダイレクトに受けました。決まっていたイベントは中止に、ご相談も延期になり、収入も減り大変な思いをしています。
業種は違えど、大変な方も多いはず。受け取った10万円は、コロナの影響を受けて困っている業種で使おうと考え、家族とおうち時間を楽しむために使いました。具体的には、以下の通りです。
・1万円…民間動物園のクラファン(クラウドファンディング)で年間パスポート
・1万円…30%上乗せになる外食のクラファンで食事券
・2万円…地域限定割引(サッポロ夏割)を使い家族で温泉
・6万円…光脱毛機械 年頃の子ども達とエステごっこをしておうち時間を楽しむ。将来の子どものエステ費用をまかなうこともできる。
中学生あるあるの「私の権利だから10万円ちょうだい!」発言には屈せず、子どもの10万円は、大学費用として貯めている子どもの名義の通帳に入金しました。給付金の恩恵としてしまむらの服を数枚買ってあげると満足してくれて、ほっとしているところです。そういう面はまだまだ子どもですね。
NGな使い方にならないために
世代を問わず「なんとなくなくなった」はNG。「ギャンブル」は論外です。振込先を普段から使っている生活費の引き落とし口座にした場合、光熱費やクレジットカードの引き落としや生活費としてキャッシュカードで現金を引き出しているうちにいつの間にかなくなってしまいますので要注意。コロナの影響で給付される大事な10万円です。入金になったら別の口座に移すか出金し、しっかり考えて使っていきましょう。
執筆者:ファイナンシャルプランナー(CFP) 稲村 優貴子