今は満足でも将来は不安? お金の余裕がないと思うなら始めたい3つのこと
今の暮らしに満足していても、将来が不安な人は少なくありません。しかし将来のために準備をしたくても、余裕がないとつい後回しにしてしまいがち。
今回は、株式会社インヴァランスが行った「老後のためのお金の準備」についてのアンケート調査結果を見ながら、資産形成を始めるにあたってのポイントを一緒に考えていきましょう。
老後の準備をしたくても、金銭的余裕がない人が半数以上
株式会社インヴァランスのアンケートによれば、「老後のためにお金の準備をしていますか?」の質問に、「準備をしたいけど金銭的余裕がない」と回答したのは、女性53.17%、男性53.70%と半数以上となっています。多くの人が、老後のための準備が必要だと思いながらも、余裕がなくて準備ができないということがわかります。
その他の回答では、「準備をしたいけど方法がわからない」が女性23.34%、男性15.04%、「準備をしている」が女性21.18%、男性26.67%、「準備をしようと思わない」が女性2.30%、男性4.59%という結果でした。
ほとんどの人が、老後のためにお金を準備することが必要だと感じているようです。
特に注目したいのは、金銭面で今の暮らしに満足しているが、老後の暮らしに不安を感じている人たちです。このような人たちのうち、女性44.12%、男性71.24%が「準備をしたいけど金銭的余裕がない」と回答しています。
つまり、今の暮らしには満足していても、貯蓄にまわすお金の余裕はないということのようです。これではいくら収入があっても日々の生活で使い切ってしまい、将来への準備をしないままになってしまいます。
※アンケートは、2018年11月19日~12月9日にインターネット上で行われ、20歳以上の女性5339人、男性2811人が回答したものです。
お金の余裕がないと思うなら、この3つから始めよう
今の暮らしに満足しているなら、少し気をつけるだけでも貯蓄はできそうです。
では、何から始めたらいいでしょうか。
1.収入と支出のバランスを把握する
余裕がないから貯蓄ができない、ということは、逆から考えれば余裕があれば貯蓄ができるということです。余裕を作るには、収入を増やすか支出を減らすか、または両方を同時にするかです。
まずは毎月の収入と支出のバランスを確認して、収入が少ないのか、それとも支出多いのかを考えてみましょう。
収入を増やす方法には、転職だけではなく、資格を取ったりスキルアップをして今の勤務先での給与をアップさせたり、週末に副業をしたりすることも有効です。
支出を減らすには、予算管理が大切。食費はいくら、携帯代はいくらなど、使っていい金額をあらかじめ設定し、しっかり守るようにしたいですね。
2.先取り貯蓄を始める
余裕ができる見込みが立ったら、先取り貯蓄を始めましょう。大切なのは、「余裕ができたら」ではなく、「余裕ができそうなら」始めることです。
収入を増やして支出を減らし、余った分を貯蓄にまわそうと思っても、実際には手元にお金があると使ってしまいがちです。余裕ができたら、と思っていると、いつまでも貯蓄ができないことになりかねません。
そこで、収入と支出のバランスから、いくらの貯蓄ができそうか考えたら、その金額を先に貯蓄にまわします。これが先取り貯蓄です。
お給料など収入があった時には、まず貯蓄分を生活費用とは別の銀行口座などに移して、手元に残さないようにします。そして、残ったお金で生活費をやりくりするようにすると、無理なく貯蓄ができるようになります。