マネー初心者でもわかる!普通預金の特徴まとめ
数ある金融商品の中でも一番親しみがあるのが「普通預金」でしょう。普段何気なく利用している普通預金ですが、今回は基礎から解説します。
普通預金は流動性の高い預金
普通預金はお金を自由に預けたり、引き出したりできる流動性が高いことが特徴で、普通預金では給与・年金の受け取りの利用や、公共料金やクレジットカードの支払いなどを口座振替により決済することができます。お金を管理するための預金ともいえます。
主な特徴として、普通預金の金利は変動金利で、いつでも出し入れできることから金利は低く設定されています。普通半年に1度、利息が支払われます。また、期間においては満期がありません。
注意点1 普通預金はインフレには弱い金融商品
普通預金は使い勝手のよい金融商品ですが、インフレに弱いという弱点があります。
インフレとは、物価が上昇して通貨の価値が下がること。つまり、「お金の価値」の下落を意味します。
インフレに弱いものとしては、現金や預金、債券などがあります。反対にインフレに強いものとしては、株式、投資信託、不動産などが当てはまります。
少し前まではインフレよりも「デフレ」と呼ばれる状況が続いていましたが、これからはインフレに対する備えも必要になってきます。
注意点2 ペイオフによって保護される条件を知ろう
実は預金には「ペイオフ」と呼ばれる保険がかけられており、この保険によって金融機関に万が一のことがあった場合、預金は保護されます。
「ペイオフ」とは、金融機関が破たんした場合の、預金者への保険金の直接支払い(ペイオフ方式)のことをいいます。金利がつく普通預金は、1金融機関1預金者あたりの元本1000万円までと、その利息等が保護の対象です。同じ銀行に複数口座を持っている場合は、名寄せ(預金金額が合計)がされます。
この制度は、預金保険制度に加盟している金融機関に限られますので、外国の銀行や外貨預金はペイオフの対象にはなりません。
活用のポイント
普通預金は「貯蓄」というよりも「決済」のための預金口座といえます。定期預金をセットした総合口座にすれば、自動借り入れにより、普通預金の残高不足で口座引き落としができないことを防ぐことができます。
また、キャッシュカードを利用すれば、ATMで自由に出し入れができ、24時間取引ができるところも多くなっており、急な出費に対応できて便利です。
さらに、病気やケガに備えて、給与振り込みの口座とは別に50万円ほど用意しておくと安心です。その口座の預金残高が増えてくれば、貯蓄や投資に回すことも考えましょう。
まとめ
普通預金口座は、お金を管理するには必要不可欠のものです。入出金だけではなく、車やマイホームを買うときに利用する口座にもなります。給与振り込みがある場合はローンの金利が低くなったり、取引内容をポイントに換算して優遇や特典が受けられたりする銀行もあります。そのほかには、引き出し手数料の有無、他の金融機関やコンビニとの提携があるかどうかなども考慮して、自分にあった金融機関を選びましょう。