今さら聞けない、「証拠金」ってどんなもの?

株式投資

証拠金とは、「○○をする、という証拠に払うお金」のこと。○○に入る言葉によっていろいろな場面が考えられますが、今回はレバレッジや信用取引をする時の証拠金について解説します。

その証拠金は、何の証拠?

通常、何かを買う時には、そのモノの代金が100%必要です。
たとえば、10万円の指輪を買うには10万円が必要。しかし、代金の一部として1万円払って、将来買うという約束だけしておくことも、お店によっては可能です。

そんな予約販売のようなことが、金融の世界では当たり前になされています。
「将来買う」という約束の証拠として払うお金なので、証拠金というわけです。
このような、将来のある一定の日に売買する約束をする取引を、先物取引(さきものとりひき)と言います。

先物取引でゴールドを1年後に買う約束をしたとします。1グラム5000円前後(2018年3月10日時点)ですが、約束をするだけなので全額支払う必要はありません。証拠金の相場は5~20%程度。10%だとしたら、1グラム500円の証拠金による取引ができます。

1年後、1グラム5500円に値上がりしていたら500円分の利益が出ます。10%の資金でも利益は100%受取れることが、証拠金取引の大きな特徴。少ない資金で大きな取引ができます。これをレバレッジ(てこ)の効果と言います。
ただし、損失も100%です。1年後に4500円に値下がりしていたら500円分の損失。証拠金の500円は無くなってしまいます。

どんな商品に証拠金がある?

先物取引のほかにも、証拠金取引がある金融商品は次のようなものです。

〇株の信用取引
株取引の場合、証券会社に自己資金を委託証拠金として預けることで、その金額よりも大きな取引ができます。これが「信用取引」です。信用取引のレバレッジは、証券会社によっても差がありますが、基本的には3倍程度。100万円の株取引でも、自己資金は約30万円で可能です。

〇FX(外国為替保証金取引)はレバレッジ効果が大きい
FXは、「ドルを売って円を買う」など、外国通貨の取引をして利益を得ようとする金融商品です。
FXの最大の特徴は、レバレッジ効果が大きいこと。自己資金の何倍もの金額で外貨取引ができます。レバレッジは5倍、10倍、25倍(最大25倍)など株と比べて高倍率です。利益が出た時の効果だけでなく、損失も大きくなることに注意が必要です。FXをするなら、まずは低い倍率から始めるとよいでしょう。

〇不動産投資
不動産投資とは、賃貸物件などを買って家賃収入を得ることなどで利益を得ようとするもの。高額な不動産を買うにはローンを組みますが、ローンの返済金額より、家賃収入が多ければ差額が利益になります。
この場合、自己資金はローンの頭金程度なので、不動産投資にもレバレッジ効果があると言えます。

○仮想通貨
仮想通貨取引も、証拠金による取引ができます。仮想通貨の取引所は、ビットフライヤー(bitFlyer)、GMOコイン、ザイフ(Zaif)など複数ありますが、証拠金取引のレバレッジは各社一律ではありません。わかりやすいスマホアプリを各社それぞれに開発しています。自分に合った取引所を選ぶことが肝心です。

まとめ

証拠金による取引は、レバレッジ効果があることが特徴です。
これは、メリットも大きくなる可能性があると同時に、損失も大きくなるリスクがあります。自分のリスク許容度を見きわめた取引が肝心です。

タケイ 啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に...

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