金投資「金ETF」の特徴やリスクまとめ
資産運用の一つである「金ETF」は、金価格に連動した上場投資信託です。上場投資信託は特定の指数や価格に連動する運用成果を目指し、証券取引所などに上場されている投資信託のことです。
今回は「金ETF」の特徴やリスクについて解説します。
金投資「金ETF」の特徴
金ETFは、金価格の値動きに連動する上場投資信託であり、4000円程度(ETF/ETN取扱銘柄一覧より、2017年11月28日現在)から購入できます。
投資信託は1日1回価格が決められますが、金ETFは投資信託と違い、上場しているため株式と同じ様に取引ができます。常時価格の変動が反映されているため、リアルタイムで取引ができます。
金現物の裏付けがある銘柄から指数に連動するだけのETFもあります。金地金(金の延べ棒)を購入・保管しているETFであれば、万一取扱会社が破綻し場合、現物が保護される仕組みになっているので安心感があります。
金投資「金ETF」のリスク、注意点
金ETFをはじめる前にリスクと注意点について把握しておきましょう。
倒産リスク
裏付けのない金ETFを購入し、取扱会社が破綻した場合は投資金額が戻ってこないこともあります。
為替変動リスク
金は米ドル建てで国際取引されているので、円安になれば金の価格は上昇し、円高になれば金の価格は下落します。
金投資商品のそれぞれの手数料
金投資商品「金ETF」「地金型金貨」「金地金」は手数料がかかります。手数料は貴金属の販売会社や金融機関によって異なります。どのくらい手数料がかかるのか参考にみてみましょう。
金ETF
金価格に連動した上場投資信託につき0.4%(税抜)程度の信託報酬手数料がかかります。
売買手数料は実物で取引きするより安いのが特長です。
地金型金貨
小売価格と買取価格の差が取扱会社の実質的な手数料になります。
金地金
一般的に、500g未満の場合、金地金1個ごとに重量に応じて4000円程度~16000円程度の手数料がかかります。なかには100gからでも手数料がかからず、金地金が購入できる取扱会社もあります。
手数料のコストは取扱会社によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。
活用のポイント
金はインフレになると金価格が上昇する傾向があるので、インフレリスクに備えるための資産になります。金投資のなかでも金ETFは投資信託につき、利益に税金がかからないNISA口座でも購入することができますので、税制優遇を受けながら効率的に投資することができます。また一部の金融機関ではiDeCo(個人型確定拠出年金)※でも投資することができます。
※SBI証券iDeCo 「三菱UFJ純金ファンド」
まとめ
金ETFは価格が変動するため、一度に購入するのではなく、購入時期を分散し平均購入単価を押えるためにもつみたてNISAやiDeCoなどで税制優遇を受けながらドルコスト平均法を利用して運用するのもオススメです。