投資信託を始めたい!でも難しそう…ネックに感じる部分とは?
口数って何?投資信託を諦めそうになる瞬間
どの投資信託を購入しようか迷う前に、投資信託の仕組みでつまずく人もいるでしょう。ここでは、投資信託を諦めそうになる瞬間をいくつかご紹介します。
口数指定や金額指定ってどういうこと?
投資信託では購入の際に、口数を基準で購入するのか、金額を基準で購入するのかを決めます。それが、「口数指定」と「金額指定」です。そもそも口数とは投資信託の取引単位のことで、1口=1円や1口=1万円など、投資信託によっても違います。
口数指定にすると、きりの良い口数で購入できるので、分配金の計算や評価額の計算がしやすいのがメリットです。一方、金額指定で購入すると、たとえば「50万円で買えるだけの口数」などのように、金額を指定して購入することになります。購入手数料込みで購入できるため、購入時に金額が確定するのがメリットです。
投資対象資産の言葉がわからない
投資信託は、投資対象資産によっていくつかの型に区分されています。その意味がわからない人もいますので、主なものを確認しておきましょう。
【債券型】…公社債に投資。国内の債券のみに投資するタイプと海外の債券に投資するタイプがあります。ちなみに債券とは、国や企業が発行する有価証券で、資金を借り入れるためのものです。
【株式型】…株式に投資。さらには、国内株式型や国際株式型に分類されます。
【REIT型(リート)】…国内外の不動産投資信託に投資。REITとは、投資家から集めたお金を不動産へ投資する投資信託のことです。
【コモディティ型】…商品需給の変化を表す商品市況の値動きと連動するように作られた投資信託に投資。コモディティとは、エネルギーや農産物、金属など商品を指します。
【バランス型】…国内外の債券や株式、REITなどさまざまな資産に投資。
これら以外にも、さまざまな型がありますので、投資する前に調べておきましょう。
普通分配金と特別分配金の違いとは?
投資信託には分配金が出るタイプのものがありますが、分配金には税金が発生するものとしないものの2種類があります。
【普通分配金】…税金が発生する分配金。
分配落ち後の基準価格が、個別元本と同じかそれより上の場合。
【特別分配金】…税金が発生しない分配金。
分配落ち後の基準価格が、個別元本より下回る場合。特別分配金が支払われると、その分個別元本が下がるのが特徴です。
この2つの違いは、上にもあるように、分配金を支払ったときに分配落ち後の基準価格が、個別元本とどういった関係性なのかということ。個別元本とは、投資信託を購入してからの平均元本のことをいいます。
口座開設は銀行?それとも証券会社?
投資信託は、銀行や郵便局、証券会社で購入できます。取扱商品は金融機関によって異なるため、買いたい投資信託を決めてから金融機関選びをするのも、ひとつの方法です。または、自分にとって利便性の高い金融機関を選んでから、商品を選ぶのも良いでしょう。
投資信託を諦めずに始めるためのポイント
最後に、投資信託の難しいポイントつまずいたとき、諦めずに始めるためのポイントを紹介しましょう。
自分の投資スタンスを決める
投資する前に、自分の投資スタンスを考えておくことはとても大切です。例えば、「あまりリスクを取りたくない安定志向」、「リスクをとってでも高いリターンを求める」など。
投資スタンスを明確にすれば、どういった投資信託に投資するか商品を絞りやすくなります。その他に、投資期間や投資金額、目標金額なども決めておくと、売却のタイミングを決めやすくなるのでおすすめです。
一括投資にする?積立にする?
投資信託は、まとまった金額で一括投資するのも良いですし、毎月決まった金額を投資していく積立方式をとるのも良いでしょう。一括投資だと値上がりしたときや分配金が出る場合に、利益を受け取りやすいです。
積立方式だと比較的少額から始められるため、投資初心者も気軽に始めやすいでしょう。また購入時期が分散するので、購入単価を平準化できるメリットもあります。
相談窓口を決める
投資初心者は、相談窓口を決めておくことも大切です。なにか困ったときや質問があるときに、気軽に相談できる人を見つけておきましょう。例えば、銀行や証券会社の営業員、投資経験のある友人などです。自分で情報収集するのであれば、信頼できる情報源を見つけておくと良いでしょう。
ひとつずつ疑問を解決すれば初心者でも投資できる!
投資信託に関する疑問点は、投資初心者にとっては難解に見えることも多々あります。しかし、ひとつずつ丁寧にひも解いていけば、どれも解決するものばかり。筆者のワンポイントとしては、いつでも気軽に相談できる相手や情報源を探しておくと、疑問解決の近道ができるのでおすすめです。
投資信託は、種類が豊富なため複雑に感じる人もいますが、選び方によっては投資初心者向けの商品もたくさんあります。ぜひつまずきポイントを乗り越えて、活用してみてください。