解約返戻金は、保険を解約したら必ずもらえるの?

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損をしないために気を付けること

保険に加入するときには、解約返戻金がある保険なのか、掛け捨ての保険なのかを確認しておきましょう。
貯蓄性の高い保険には解約返戻金がありますが、保険料は割高になります。反対に、掛け捨ての保険には解約返戻金はありませんが、保険料は安く抑えることができます。

また、解約するタイミングを間違えると、解約返戻金が払い込み保険料よりも少なくなってしまい、大きく損をする可能性もあります。解約返戻金で損をしないためには保険料と解約返戻金の仕組みを理解しておきましょう。

終身保険などの貯蓄性のある保険では、解約返戻金を貯蓄目的で活用する場合があります。保険料の払い込みが満了した後、解約返戻金が払い込み保険料よりも増えるために子供の教育費や、老後の資金にする人も多いようです。
しかし、保険料の払い込み満了の時期よりも早く解約してしまうと、解約返戻金は払い込んだ保険料よりも大幅に少なくなってしまいます。

特に低解約返戻金型の保険の場合は、払い込み期間の返戻率が低く抑えられているため、従来型よりも受け取れる金額が少なくなってしまいます。
しかし、保険料の払い込み満了まで支払えば保険料が安い分、低解約返戻金型の保険の方が返戻率は高くなります。

貯蓄目的の保険で損をしないためには、低解約返戻金型の保険を選び、保険料の払い込み期間を短くしておくといいでしょう。
また、保険料の払い込みが難しく解約を考えている場合も、加入からあまり時間が経っていないと損をしてしまいます。その場合は、すぐに解約せずに、今までの解約返戻金を元に払い済み保険にしておくといいでしょう。保険金額は契約時よりも少なくなりますが、保険料の払込はなくなります。

まとめ

保険には保障だけの保険と、保障と貯蓄を兼ね備えた保険があります。掛け捨てはもったいないからと言って、解約返戻金のある保険に加入したとしても、必ずしも払い込んだ保険料が全額戻ってくるわけではありません。それどころか、途中で解約すると元本割れをする場合もあります。
保険契約を貯蓄目的にするのであれば、解約返戻金を当てにするよりも、解約することはないようにしましょう。

黒須 かおり

ファイナンシャルプランナー CFP® 女性を中心に、一生涯を見守るFPとしてmoney&キャリアのコンサルティングを行う。幸せになるためのお金の知識...

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