「汚部屋を脱出するとお金が貯まる」は本当なのか?
片づけの方法をお金の管理に応用
片づけを学んでから、モノだけでなく情報や時間などさまざまなことが片づけられるようになりました。筆者が最後に着手したのが、お金の片づけです。
長年家計簿も付けていないほど何も管理できていない状態でしたが、片づけの方法を応用して家計管理や貯蓄ができるようになったのです。
片づけのステップで家計の全体像を把握
以前「浪費癖の原因は片づけ下手!?整理収納の観点から考えるお金の管理」という記事を執筆していますが、部屋の片づけと同じステップで家計管理をしてみたところ上手く管理できるようになりました。
まずは部屋の片づけと同じく、ゴールを設定して現状とのギャップを洗い出すことで全体像を把握します。
以前は現状把握ができておらず、何にどれくらい出費しているのか分からない状態でした。貯蓄に関しても「とにかく貯めないと!」と闇雲に考えるだけで、具体的なゴールが見えていない状態だったのです。
家計管理を習慣化
全体像の把握ができたら「出す・分ける・収める」という片づけのステップに沿って、日々の家計管理を習慣化していきました。引き出しの中を片づけるときも、中身を全部出して、不要なものを除いて種類や用途別に分け、適切な場所に収める、というステップで進めます。
家計管理に関しても片づけと同様に、1か月の収入を書き出して、費目ごとや貯蓄分に分けて、それぞれ必要なところ(口座など)に収めます。
この一連の作業を習慣化できただけでも、以前に比べて貯蓄ができるようになりました。「余ったら貯蓄」という考えから、「分ける・収める」という片づけのステップに切り替えできたことが大きな要因だと思われます。
ゴール設定と逆算で貯蓄を仕組み化
先ほども触れましたが、片づけで大切なことはゴールの設定です。部屋の片づけの場合は「どんな部屋にしたいか、片づいた部屋で何がしたいか」を具体的に考えて、ゴールとして設定します。
貯蓄の場合も「いつまでに、何の目的で、いくら貯める」という具体的なゴールを設定します。ゴールから逆算して、毎月の貯蓄額や貯蓄の方法、どの収入から貯蓄に充てるのかを決めて仕組み化します。
金額や方法が決まったら、自動送金などの仕組みを整えておくとスムーズに貯蓄できるでしょう。
「汚部屋を脱出するとお金が貯まる」は本当の場合も
筆者の場合、結果として汚部屋脱出によりお金が貯まるようになりました。部屋がきれいになったからといって必ずしもお金が貯まる訳ではありませんが、買い物に対する考え方や仕事の効率化による収入アップ、貯蓄のための仕組み作りなど、片づけがもたらす良い効果は実感している人もいるのではないでしょうか。