片づけのプロ直伝!冷凍庫整理のポイントは先取り貯金と同じ

片づけのプロ直伝!冷凍庫整理のポイントは先取り貯金と同じ
マネーケア

片づけのプロ・ライフオーガナイザーの筆者が、冷凍庫整理のポイントをご紹介します。冷凍庫整理のポイントは「先取り貯金」と同じ。「残ったら、とりあえず冷凍」ではなく、先に計画を立てて目的別に冷凍することが大切です。冷凍庫を整理すると、食品ロスや二重買いがなくなり、節約にもつながるのでぜひ参考にしてください。

冷凍庫整理のポイント1|目的別に冷凍

筆者は、クライアント宅で冷蔵庫・冷凍庫の整理収納サポートを行うことがありますが、冷凍庫のお悩みで「冷凍したことを忘れてしまう」という言葉をよく耳にします。そして、その原因のほとんどが「目的をもって冷凍していないこと」にあるようでした。

ものの片づけで例えると、「使うかどうか分からないものを、とりあえず押し入れに入れたら存在を忘れ、数年後に発見してビックリした!」という感じでしょうか。冷凍庫の場合はここまで酷くないかもしれませんが、そうならないためにも、目的を決めて冷凍することが大切です。

残ったら冷凍はNG

「残った食品が腐ってしまわないように、とりあえず冷凍してしまおう」と思ったことはないでしょうか。しかし、その「とりあえず冷凍」を繰り返すことで、冷凍庫内が多くの残り物で埋め尽くされてしまうことがあります。

冷凍庫整理のポイントは「先取り貯金」と同じです。お金の「先取り貯金」は、収入があった時点で先に金額を決めて貯金に回しますよね。「残ったら貯金しよう」と思っていても、残らなくて貯金ができなかったり、目的に必要な金額が貯まらなかったりと、なかなか上手くいきません。

冷凍庫も同様に、残った食品をとりあえず冷凍していても、目的を持って冷凍していないので冷凍したことを忘れたり、一食分の食材としては足りなかったりして、使いこなせないのです。解決のためには、ひとまず、残ったらとりあえず冷凍することをやめてみましょう。

購入時からはじまっている冷凍計画

冷凍庫を活用するには、食品を購入する時点で計画を立てる必要があります。冷凍庫のスペースや、使用する予定を考えて食品を購入しましょう。スーパーで肉の安売りをしている時などは、沢山買ってしまいがちなので要注意。とりあえず安いから買うのではなく、どんな献立で使うのかを考えて購入すると、帰宅後に小分け冷凍する作業もスムーズです。

使うための冷凍

冷凍をする時は、使うことを意識した冷凍を心がけましょう。冷凍庫は、冷蔵庫に比べて長期保存が可能で便利です。その利点を生かして、新鮮なうちに食べ切れないものを冷凍しておきます。例えば、大きな塊肉は、そのままよりも用途に合わせてカットしてから冷凍しておくと使いやすいですね。冬瓜のような大きな野菜も同じく、カットして冷凍しておくことで便利に使えます。

冷凍庫整理のポイント2|将来への投資!?

「とりあえず冷凍」をやめる習慣がついたら、次は将来への投資をしましょう。どういうことかというと、購入した食品をそのまま冷凍するのではなく、少し手を加えて冷凍するのです。そうすることで、時間がない時に自分を助けてくれる存在になります。

ここからご紹介するのは、筆者が日常的にしている冷凍の工夫です。きっと、忙しい時に「あの時の私、ありがとう!」と自分に感謝することになりますよ。

目的に近づける下準備

筆者は大型スーパーで2kg入りの鶏肉を購入することが多いのですが、もちろん一度には食べ切れないので冷凍をします。その際に、用途に合わせて1回分ずつに小分けしたり、下ごしらえをしたりと、予定している献立にある程度近づけておくのです。

例えば、鶏の唐揚げ用にカットして下味をつけて1回分ずつ小分け冷凍しておくと、忙しい時やお弁当の準備にとても役立ちます。解凍後、粉をまぶして油で揚げるだけなので調理の時短が可能。時短と言っても、余裕がある別の日に下ごしらえをしているのでトータルでは同時間です。しかし「将来への投資」と思ってしておくと、心と時間にゆとりが生まれますよね。

セット冷凍のススメ

下準備をして冷凍する際に、材料をセットにして冷凍しておくこともおすすめです。これは、スーパーの野菜売り場にある「煮物用」「酢豚用」などの用途別カット野菜をヒントに始めましたが、とても便利に使えます。

筆者撮影

例えば、鍋物用に白菜・水菜・エノキ・しめじなどを、カットして容器に入れてセット冷凍。使う時には、解凍せずそのまま鍋に入れています。大きな白菜もカットすることでかさが減るので、保存にも便利です。

お弁当対策

毎日お弁当作りをされている方は、お弁当のおかずを小分け冷凍するのもよいですね。筆者宅でも、家族に好評なおかずを多めに作り1回分ずつ小分け冷凍しています。おかずカップを使う方は、カップに入れた状態で冷凍しておくと、そのまま入れるだけなのでお弁当作りが格段に楽になるでしょう。冷凍のまま入れることで、若干の保冷効果も期待できます。

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井手本 亜希

元・汚部屋住人で片づけのプロ。整理収納アドバイザー1級。 幾度となくリバウンドを繰り返したのち、思考と空間整理の資格「ライフオーガナイザー®」を取得。 モノ...

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